ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】6

ー小鳥遊邸(縁側)ー

悠「なんか、今日は濃い一日だった気がする。」

ともき「そうだな。」

花描「っで、ピエロ君はヒマワリの花むしってなにしてる?」

悠「食うんだよ」

「「は?」」

悠「だから、ヒマワリの種を食うの、火で炙るとポップコーンみたくなるんだぞ」

ともき「え、マジで?」

悠「マジ。この前期のヒマワリ畑は鑑賞兼食用に育てたからな。うまいぞ。ついでに裏の枝豆も収穫して食おう。」

ともき「手塩にかけて育ててなもんな…」

花描「あれ、ここの植物ってピエロ君が育ててたのか?」

悠「ともき!バラしてんじゃねぇぞ!!」

ともき「お前がいったんだろ!!」

花描「仲いいなお前ら」

悠「ともきは俺に依存してるからな」

ともき「誰がだよ。」

悠「説明してほしいのか?」

ともき「……いい。」

悠「はは、冗談だよ。」

ともき「別に冗談でもないけど…」

悠「ぉう?!」

ともき「ふん。」

悠「コノヤロ」

花描「すまん、邪魔なら時間潰してこようか?」

ともき「いやいや、邪魔じゃないし、時間潰す意味もわからないから」

悠「まだ、宵の口だしな、ネチョルのは早いさ」

花描「やっぱりそういう関係なのか」

ともき「うん、違う。」

花描「至って冷静だな。」

悠「けど、裸で掛け合ったりはしたぞ」

花描「これは?」

ともき「悠の家の風呂は広いんだよ。一緒に入ってるとコイツに思いっきり湯をぶっかけられたから、仕返しに冷水かけてやった。」

悠「アレはマジで心臓止まるかと思った。」

花描「風呂くらいゆっくり入れよ…」

ともき「コイツにいってくれ。」

悠「裸の付き合いだろ。」

ともき「なら、普通に背中を流すとかあるだろ。」

悠「普通にとらわれるな。俺の普通とともきの普通は違うし、花描君と俺の普通も違う。普通っていうのが一番オリジナリティーなんだよ」

ともき「なんでだろうな。良いこといってるのに、ぜんぜん感動しないのは」

花描「前半にピエロ君がふざけすぎてるからだと推測する」

ともき「だよな。」

悠「ばんなそかな」

花描「っか、なんで、ともきはピエロ君と風呂入ってるんだ?」

ともき「いや、毎日じゃないぞ。たまにだからな。」

花描「わかってるって、けど、一緒に入る必要はなくないか?」

悠「手伝いかな」

花描「なんの?」

ともき「コイツの頭洗うの。ちゃんと洗うと二人係りで30分かかるんだ」

悠「まず、全体をきちっと濡らすだろ。次にシャンプー、濯いで、コンディショナー、少し時間をおいて濯いで、最後にぬるま湯で……」

花描「切れよ。」

悠「酷い!?」

ともき「おれも少しは切ってもらいたい、夏場に悠の髪型は目に毒だ。本当の意味でな。」

悠「ばんなそかな…いや、でも、ほら、貞子スタイルで夏場にはぴったりじゃね?」

ともき「うるさいよ。」

悠「にゃーん」
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