ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】7

ーラスタ・ラヴ(9/19/夜)-

悠「いい天気だったなー」

福太郎「すっきり晴れたな。」

マリア「流石台風が過ぎた後ですね。」

ともき「洗濯物もよく乾く。」

優日「お腹もすく」

京「食欲の秋だな」

悠「そいつは食欲の権化だ」

優日「任せとけ!」

ともき「何を任せるんだ…。」

福太郎「食べることを……ちゃうかな。」

悠「食べることに特化してるのが他にもいるからなぁ。」

優日「無敵の布陣というやつだね。」

京「なるほどなぁ。」

ともき「違う違う。」

鈴猫「でも、秋は美味しいものがいっぱいあるしね。」

悠「ジャガイモ、玉ねぎ、にんじん」

ともき「年中あるだろ」

優日「さらに言うなら新ジャガ、新玉と美味しい季節あるよね。」

悠「細かいことはいいんだよ。そんなことより、スポッテッド湖って知ってるか?」

優日「スポンジボブ?」

悠「違う」

マリア「デッドプール?」

悠「違う」

真樹「それで、なんなの?」

悠「水面に水玉模様が浮かびあがる湖だ。」

京「水玉模様が?」

悠「その湖にはさまざまなミネラル成分が含まれており、第一次世界大戦中には弾薬製造に使われるほどだったとか。」

福太郎「ミネラルがあるいう事は塩湖なんやね。」

ともき「水玉模様はいつでも見られるのか?」

悠「スポッテッド湖に水玉模様が現れるのは、夏の高温期。というのも、6~9月にかけて湖の水は蒸発してしまう。そこに蒸発しないミネラル成分だけが残ることで、水玉模様が形成されるそうだ。」

鈴猫「へー、不思議だね。」

悠「さらに模様の色は一色ではなく、ミネラル成分によって異なる。そのため、白、淡黄、緑、青などさまざまなカラーが現れる。」

真樹「なにそれ凄いじゃん」

マリア「面白いですね。」

京「その模様は何で出来てるの?」

悠「模様やその周辺は主に硫酸マグネシウムでできているため、夏には歩けるほどの硬さになる。」

ともき「歩けるほどか」

福太郎「氷の塊みたいやね」

悠「ただし、現在では近寄ることはできず、眺められるだけだ。」

福太郎「自然が織りなすポップなアートやね。」

鈴猫「あ、そう聞くと素敵だね。」

優日「鈴猫さんの存在の方が素敵だから余裕で勝てますよ。」

鈴猫「勝てないし、勝ち負けじゃないから」

ともき「ちなみにどこにあるんだ?」

悠「カナダ連邦ブリティッシュコロンビア州オソイヨーズの北西にある内陸流域だ。」
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