ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】7

ーラスタ・ラヴ(9/8/夜)-

悠「スポーツ漫画が読みたい」

ともき「好きにすればいいだろ」

優日「地獄甲子園とか」

悠「それ、熱い意味が違ってくるし、スポーツ漫画じゃねぇから」

福太郎「せやね」

優日「じゃあ、どんなのがいいの。」

悠「普通でいいんだよ、普通で」

真樹「スラムダンクとか」

悠「名作だけどそこまでバスケは好きじゃないんだよな。」

ともき「王道中の王道を蹴って何が普通なんだ。」

真樹「というか、悠ってスポーツ漫画読むの?」

悠「読むに決まってんだろ。」

優日「例えば?」

悠「おおきくふりかぶって、弱虫ペダル、シティーハンター」

ともき「シティハンターはスポーツ漫画じゃないだろ。」

悠「てへっ!」

ともき「は?」

悠「人間の骨でいちばん折れやすい部分はどこか知ってるか?」

真樹「いつもの」

京「鎖骨」

福太郎「そうなん?」

悠「正解だ」

マリア「なんでですか?」

京「鎖骨は筋肉や脂肪に守られてないうえ、骨が細いため折れやすいんだ。」

悠「ただし金剛は除く」

福太郎「細い骨がなさそう(小並感)」

悠「だから、剣道の仕合ではよく折れるし、空手には「鎖骨打ち」という、鎖骨周辺の肉の少ない部分を狙って打つ技があるくらいだ。」
ヒュンっ!

京「でも、狙われて怖いのは鎖骨よりも首だ。」

悠「首は即死に繋がるからな。脈もあるし。」

ともき「怖いんだよ」

悠「献血がいつも呼びかけられている理由はしってるか?」

真樹「血が不足してるからじゃないの?」

悠「間違いではないがもっと具体的な理由がある。」

マリア「では、どうぞ」

悠「血小板製剤の有効期限が非常に短いからだ。有効なのは、採血後わずか4日間で、検査などに必要な時間を差し引くと、実質的に使えるのは3日間ほどだ。」

京「そんなに短いのか」

悠「そうだ、だから日々献血を呼び掛けて、確保しなければならないというわけだ。」

マリア「じゃあ、しっかりと献血に協力しないといけませんね。」

悠「おれは嫌だけどな。嫌だけどな!!」

ともき「二回いうな」

悠「流血はいいけど、マジ採血は勘弁だわ」

福太郎「流血は有りという矛盾」

悠「吸われるわけじゃないじゃん?しかたなく血が飛び出すわけだから。」

ともき「うん、行ってる意味が分からん。」

悠「とりあえず、怖いんだよ。」
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