ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】7

ーラスタ・ラヴ(8/28/夜)-

悠「ふぁ~…」

ともき「だらけてんな。」

悠「八月が終わりかけてるからなぁ。今年の夏は色々とダメかった……」

ともき「ダメかったってなんだよ。」

悠「分かりやすく言うと……楽しい!って感じではなかったってことだ。」

優日「じゃあ、悠が皆を楽しくする時では?」

悠「おれは毎日皆を楽しませてるつもりだが?」

ともき「は?」

悠「そんなに崇めたてなくたっていいぞ。」

ともき「ぜんぜん崇めてねぇよ」

福太郎「ポジティブ」

悠「前を向いてないとな辛くなるんだ…」

優日「感情の起伏どうなってんの?」

悠「おれもよく分からん。」

福太郎「言うとることが若干鬱っぽいけど大丈夫?」

悠「何も問題ないッ!」

京「元気が一番だ。」

優日「じゃあ、元気に何か面白い話して」

ともき「振りが雑過ぎだな」

悠「じゃあ、今日はアホな犯罪者の話をしていくか」

真樹「でた、アホな犯罪者トーク」

悠「容疑者の住所が判明していても、行方をくらましている場合にはなかなか逮捕につながらないもんだ。」

優日「監視カメラが多くなってきてるけどやっぱり人ひとり探すのはなかなかね。」

福太郎「それでもやっぱ監視カメラってすごいよな。硫酸男も見つかったし」

悠「続けていいかな?」

福太郎「んっ、どうぞ。」

悠「そこで、イギリス、ダービシャーの警察では、ある面白い方法を試みた。逮捕を免れている容疑者たちの住所に「ビールが1ケース当選しました」という、ビール会社のキャンペーンを装った封書を送ったんだ。ビールを貰うためには、封書に書かれてある番号に電話して、待ち合わせの時間・場所を告げる必要があり、まさにビールをエサに犯人を釣ろうという計画だ。」

優日「逆振り込め詐欺みたい。」

真樹「そんな手に引っかかる?」

悠「確かにそんな奴がいるのかと思ってしまうが、何と19人もの容疑者がビール目当てに姿を現し、その場で御用となった。」

ともき「どれだけビール貰いたかったんだよ」

京「よっぽどだったんだな。」

悠「次の話は。2008年、ルーベン・ザラテ(18)という男がシカゴにあるカー用品店に銃を持って押し入り、カウンターで金を要求した。」

福太郎「18で銃を持てる、さすがシカゴやな」

優日「シカゴといえばギャング」

悠「そこで店員が、「店のマネージャーしか金庫を開けられないが、彼は今ここにいない」と告げると、この男は信じられない行動に出た。「マネージャーが戻って来たら、ここに電話してくれ」と言って、自分の電話番号を書いたメモを店員に渡し、帰ってしまった。」

ともき「えぇ…」

悠「店員がすぐさま警察に連絡し、程なくして警官がやって来て店の奥にスタンバイ。その状態で店員が犯人に電話をかける。その後、のこのこやって来た男はそのまま逮捕となった。」

優日「コントかな?」
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