ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】7
ーラスタ・ラヴ(7/27/夜)-
悠「うぇひひひっ」
ともき「気色悪い」
優日「マイナートランキライザー飲む?」
悠「飲まねぇわ。っか、飲む必要がねぇ!」
鈴猫「まいな?」
優日「マイナートランキライザー」
京「なんだそれ。」
悠「抗不安薬だ。」
ともき「つまり…。」
悠「精神安定剤だな。」
駒狸「主に神経症やうつ病、心身症などに利用されます。比較的軽度の不安の緩和や、気分を落ち着かせることができます。眠くなることが多いため、睡眠補助剤として使われる場合もありますね。」
優日「へー、そうなんだ。」
ともき「勧めといて知らなかったのか」
優日「名前だけ知ってて具体的なことは何も知らないというのはあるあるだと思う。」
悠「あるあるだな」
ともき「ねぇよ」
鈴猫「駒狸ちゃんはさすがによく知ってるね。」
駒狸「ありがとうございます。」
悠「……ちなみにメジャートランキライザーについては?」
駒狸「抗精神病薬とも言われ、統合失調症やアルコール依存症などに用いられる薬ですね。強い抗精神作用を持つ薬で、マイナートランキライザーでは対応できない、極度の不安などを取り除くことができます。急性の精神障害の治療や、その他にも幅広い精神疾患に使用されます。」
優日「さすがだぁ!」
福太郎「シグマ隊長かな?」
鈴猫「そのメジャーなんたらっていう薬も有名なの?」
駒狸「不安や緊張などを軽減、解消をする薬で処方されるのはこの2種類ですね。どちらも中枢神経に作用します。」
京「安定剤ってすごいんだな。」
悠「おれには必要ないがな。」
真樹「ホントに?」
悠「むしろ必要に見えるか?」
ともき「鎮静剤は必要だと思う」
優日「大量のクロロホルムでいいんでない?」
悠「そんなもんで意識飛ばせると思うなよ!!」
鈴猫「クロロホルムって眠るんじゃないの?」
駒狸「クロロホルムを吸引させて眠らせることはできなくはないですが、かなり難しいと思います。」
京「そうなのか?」
駒狸「クロロホルムに限らず吸入麻酔薬は、息をして薬を吸ってもらい、体に取り込まれることで効果を発揮します。繰り返し吸ってもらう事で、肺の中の吸入麻酔薬の濃度が上がります。吸入麻酔薬は、肺で血液に溶け、血液とともに肺から心臓そして中枢神経に運ばれ、そこで効果を発揮します。ここで、吸入麻酔薬の特徴として覚えて頂きたいのは、1.肺が充分に薬で満たされてから効果を発揮する、2.血液に溶けやすい薬は肺を満たしにくい、の2点です。」
福太郎「ふむふむ」
ともき「吸引させて効果が出るのは間違いじゃないんだな」
真樹「だったら布とかに垂らして抑えつけてもいいんじゃない?」
駒狸「成人の一回に呼吸する量は約500ml、全肺気量(肺の中の空気の量)が約4500mlLとすると、単純に考えても9回は呼吸しなければ全部の肺に行き渡らない事になります。」
京「なら薬を濃くすればどうだ?」
駒狸「高い濃度で深呼吸をすれば、もう少し回数を減らせそうですが、布に染み込ませた程度では、あまり濃度は高くならないと予想されますね。低い濃度のクロロホルムを一回吸っただけでは、1を満たす事が出来ず、到底、意識を失う事は無いと考えられます。また、高い濃度で深呼吸をしたとしても、クロロホルムは現在使われている吸入麻酔薬に比べて、かなり血液に溶けやすい性質を持っているので、2の理由から肺内の濃度が上がるには時間が必要となり、やはり1を満たす事が出来ません。」
悠「仮に薬の効果で意識を混濁させる事に成功したとしても、血圧は低下し、呼吸が抑制され、低酸素状態を引き起こして死ぬ確率が高くなるしな。」
悠「うぇひひひっ」
ともき「気色悪い」
優日「マイナートランキライザー飲む?」
悠「飲まねぇわ。っか、飲む必要がねぇ!」
鈴猫「まいな?」
優日「マイナートランキライザー」
京「なんだそれ。」
悠「抗不安薬だ。」
ともき「つまり…。」
悠「精神安定剤だな。」
駒狸「主に神経症やうつ病、心身症などに利用されます。比較的軽度の不安の緩和や、気分を落ち着かせることができます。眠くなることが多いため、睡眠補助剤として使われる場合もありますね。」
優日「へー、そうなんだ。」
ともき「勧めといて知らなかったのか」
優日「名前だけ知ってて具体的なことは何も知らないというのはあるあるだと思う。」
悠「あるあるだな」
ともき「ねぇよ」
鈴猫「駒狸ちゃんはさすがによく知ってるね。」
駒狸「ありがとうございます。」
悠「……ちなみにメジャートランキライザーについては?」
駒狸「抗精神病薬とも言われ、統合失調症やアルコール依存症などに用いられる薬ですね。強い抗精神作用を持つ薬で、マイナートランキライザーでは対応できない、極度の不安などを取り除くことができます。急性の精神障害の治療や、その他にも幅広い精神疾患に使用されます。」
優日「さすがだぁ!」
福太郎「シグマ隊長かな?」
鈴猫「そのメジャーなんたらっていう薬も有名なの?」
駒狸「不安や緊張などを軽減、解消をする薬で処方されるのはこの2種類ですね。どちらも中枢神経に作用します。」
京「安定剤ってすごいんだな。」
悠「おれには必要ないがな。」
真樹「ホントに?」
悠「むしろ必要に見えるか?」
ともき「鎮静剤は必要だと思う」
優日「大量のクロロホルムでいいんでない?」
悠「そんなもんで意識飛ばせると思うなよ!!」
鈴猫「クロロホルムって眠るんじゃないの?」
駒狸「クロロホルムを吸引させて眠らせることはできなくはないですが、かなり難しいと思います。」
京「そうなのか?」
駒狸「クロロホルムに限らず吸入麻酔薬は、息をして薬を吸ってもらい、体に取り込まれることで効果を発揮します。繰り返し吸ってもらう事で、肺の中の吸入麻酔薬の濃度が上がります。吸入麻酔薬は、肺で血液に溶け、血液とともに肺から心臓そして中枢神経に運ばれ、そこで効果を発揮します。ここで、吸入麻酔薬の特徴として覚えて頂きたいのは、1.肺が充分に薬で満たされてから効果を発揮する、2.血液に溶けやすい薬は肺を満たしにくい、の2点です。」
福太郎「ふむふむ」
ともき「吸引させて効果が出るのは間違いじゃないんだな」
真樹「だったら布とかに垂らして抑えつけてもいいんじゃない?」
駒狸「成人の一回に呼吸する量は約500ml、全肺気量(肺の中の空気の量)が約4500mlLとすると、単純に考えても9回は呼吸しなければ全部の肺に行き渡らない事になります。」
京「なら薬を濃くすればどうだ?」
駒狸「高い濃度で深呼吸をすれば、もう少し回数を減らせそうですが、布に染み込ませた程度では、あまり濃度は高くならないと予想されますね。低い濃度のクロロホルムを一回吸っただけでは、1を満たす事が出来ず、到底、意識を失う事は無いと考えられます。また、高い濃度で深呼吸をしたとしても、クロロホルムは現在使われている吸入麻酔薬に比べて、かなり血液に溶けやすい性質を持っているので、2の理由から肺内の濃度が上がるには時間が必要となり、やはり1を満たす事が出来ません。」
悠「仮に薬の効果で意識を混濁させる事に成功したとしても、血圧は低下し、呼吸が抑制され、低酸素状態を引き起こして死ぬ確率が高くなるしな。」