ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】7

ーラスタ・ラヴ(7/22/夜)-

悠「……暑くね?」

ともき「いや、暑いよ。」

悠「だよな。こんな暑くなってるときはあれしかないよな。」

京「アレ?」

悠「そう、アサガオだ。」

ともき「は?」

悠「アサガオで気温を下げるんだ」

マリア「五○意識してるんですか?」

ともき「なんで伏せた」

マリア「いや、迂闊に口にしたら闇に葬られたりしないかと」

ともき「そんなやべぇ話じゃねぇから。」

悠「まぁ、そもそもアサガオごときで都会の熱をどうにかできるわけねぇんだけどな。」

真樹「あーあ、いっちゃった。」

京「緑のカーテンは役に立たないの?」

悠「立たないというのは語弊がある。確かに一般的に、建物の面を覆うような「壁面緑化」や植物をカーテン状に設置する「緑のカーテン」であれば、直射日光を避けられるとともに、風通しの良い部分を作ることで建物の温度を下げるといった効果が期待できるし、ミスト(霧吹き)や打ち水を用いれば、植物の蒸散作用により周辺の温度低下もねらえる。」

福太郎「ええことやね。」

真樹「夏にぴったりだね。」

悠「けどな、それは例えば一軒家のある一面。たとえば日差しが強い窓際とかになら効果が出るかもしれないが、競技会場みたいな巨大な建物にちょっとアサガオ置いたぐらいで効果が出るわけねぇんだよなぁ。」

マリア「なんで初めから暑さに対策した建築物にしなかったのか」

プロメ(仮)【コレガワカラナイ】

悠「……っとまぁ、そういう架空の話は置いといてぇ。」

京「架空?」

ともき「誤魔化し方が雑とか言うレベルじゃないんだよなぁ。」

悠「夏だからな。」

ともき「まったく関係ないだろ。」

悠「夏といえばエアコンだが、エアコンが別配線な理由は知ってるか?」

真樹「別配線なの?高いところにあるのはそこが繋げやすいからじゃないの?」

悠「違う。エアコン用の電気は、通常のコンセントからは取れない。電気店による工事が必要で、エアコンだけの別配線になる。」

京「どうしてエアコンだけ特別配線なの?」

悠「第一の爆弾…」

福太郎「キラークィーンかな?」

悠「…じゃなくて、第一の理由は、エアコンがそれだけ多くの電力を必要とすることだ。他の電化製品と配線を一緒にすると、エアコンのスイッチを入れるたびに、ブレーカーが落ちてしまうことになりかねない。また蛍光灯がチラチラしたりするということになりやすいから、エアコンだけ別配線にしてるんだ。」

京「なるほど」

マリア「エアコンは長時間使いますから、コードから高い熱が出やすいんですよね。エアコンのコードが、他の家電製品に比べて太くなっているのはその為なんですよ。」
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