ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】7
ーラスタ・ラヴ(7/18/夜)-
悠「雨降ってんじゃない!梅雨明けどうしたの!?」
マリア「明けてなかったってことでは?」
悠「ちょっとー鍋のカレーがカビちゃうよー」
ともき「冷蔵庫に入れろよ」
優日「食べきればいいじゃん。鍋いっぱい程度でしょ?」
福太郎「強い(確信)」
京「でも、梅雨じゃなくても気温が高かったらカビちゃうんじゃないかな」
悠「まぁそうだな。ということは……優日の案が一番正解かもな」
優日「でしょ?」
真樹「鍋いっぱいは、いやーきついッス。」
ともき「いや、だから小分けにするなりして冷蔵庫に入れろよ」
駒狸「あの、カレー作ってましたか?」
悠「作ってないよ」
ともき「今までの話なんだよ、このスカタン」
悠「スカタンなんて言われたのほぼ初めてだわ」
ともき「俺も初めていった気がするわ」
優日「この便器に吐き出されたタンカスどもが!」
福太郎「唐突なボス」
悠「人生で一度は叫んでみたいセリフだな。」
ともき「どこがだよ」
マリア「私は「金なら、金ならいくらでもあるから私だけ助けてくれ」って言ってみたいですね。」
真樹「絶対殺される奴のセリフなんだけどそれ」
ともき「チョイスが酷すぎる。」
マリア「でも、響きませんか?」
ともき「響かねぇよ」
悠「鴛鴦(おしどり)夫婦って言葉あるじゃん。」
駒狸「はい、ありますね。」
真樹「あ、唐突な話を普通に続けるんだ。」
悠「いつも一緒で仲がいい夫婦のことを「おしどり夫婦」というが、確かにカラフルなオスと地味なメスが寄り添って泳ぐオシドリのかわいらしい姿を見ていると、ほのぼのした気持ちになる。」
京「見たことある。」
悠「オシドリはすみかを整えるのも共同作業で、メスが巣穴の場所を決めると、オスはせっせと羽毛を敷いて居心地をよくする。交尾を終えるとメスは卵を産み、オスはメスを守るためそばにいる。」
真樹「素敵じゃん」
優日「まさにオシドリ夫婦だね。」
悠「ところが、その後オスはあっさり巣を出てしまう。しかも、メスが卵をかえして懸命に子育てしているというのに、それを手伝うどころか、ほかのメスとつがいになって、妻と子をいっぺんに捨てるんだ。」
福太郎「これは酷い」
悠「じつは、オシドリは一夫多妻制。夫婦でいるのは交尾の時期だけで、メスが抱卵期に入ると夫婦関係はおしまい。」
京「じゃあ、どううしてオスがメスにいつもくっついているの?」
悠「ほかのオスにちょっかいを出されないようガードしているからだ。」
マリア「そうと聞くとオスの美しい姿も何だか軽薄そうに見えてきますね。」
悠「だけど、これはオシドリにかぎったことではなく、一夫多妻の鳥はオスが派手でメスが地味なのが特徴だ。しかも、メスはわざわざきれいなオスを選ぶ。」
真樹「随分と面食いだね。」
悠「それにも理由があって、きれいなオスの息子は父親に似てきれいなので、多くのメスに選ばれて遺伝子を残すことになるからだ。そして自分が地味な姿でいるのは、目立たないほうが天敵に見つかりにくく長生きできるから。実際、メスのほうが寿命は長い。」
駒狸「そうなんですね。」
悠「おしどり夫婦のオスもメスも、それぞれちゃっかり生きているんだ。」
ともき「……で、なんでこの話した。」
悠「理由はもちろんない。」
悠「雨降ってんじゃない!梅雨明けどうしたの!?」
マリア「明けてなかったってことでは?」
悠「ちょっとー鍋のカレーがカビちゃうよー」
ともき「冷蔵庫に入れろよ」
優日「食べきればいいじゃん。鍋いっぱい程度でしょ?」
福太郎「強い(確信)」
京「でも、梅雨じゃなくても気温が高かったらカビちゃうんじゃないかな」
悠「まぁそうだな。ということは……優日の案が一番正解かもな」
優日「でしょ?」
真樹「鍋いっぱいは、いやーきついッス。」
ともき「いや、だから小分けにするなりして冷蔵庫に入れろよ」
駒狸「あの、カレー作ってましたか?」
悠「作ってないよ」
ともき「今までの話なんだよ、このスカタン」
悠「スカタンなんて言われたのほぼ初めてだわ」
ともき「俺も初めていった気がするわ」
優日「この便器に吐き出されたタンカスどもが!」
福太郎「唐突なボス」
悠「人生で一度は叫んでみたいセリフだな。」
ともき「どこがだよ」
マリア「私は「金なら、金ならいくらでもあるから私だけ助けてくれ」って言ってみたいですね。」
真樹「絶対殺される奴のセリフなんだけどそれ」
ともき「チョイスが酷すぎる。」
マリア「でも、響きませんか?」
ともき「響かねぇよ」
悠「鴛鴦(おしどり)夫婦って言葉あるじゃん。」
駒狸「はい、ありますね。」
真樹「あ、唐突な話を普通に続けるんだ。」
悠「いつも一緒で仲がいい夫婦のことを「おしどり夫婦」というが、確かにカラフルなオスと地味なメスが寄り添って泳ぐオシドリのかわいらしい姿を見ていると、ほのぼのした気持ちになる。」
京「見たことある。」
悠「オシドリはすみかを整えるのも共同作業で、メスが巣穴の場所を決めると、オスはせっせと羽毛を敷いて居心地をよくする。交尾を終えるとメスは卵を産み、オスはメスを守るためそばにいる。」
真樹「素敵じゃん」
優日「まさにオシドリ夫婦だね。」
悠「ところが、その後オスはあっさり巣を出てしまう。しかも、メスが卵をかえして懸命に子育てしているというのに、それを手伝うどころか、ほかのメスとつがいになって、妻と子をいっぺんに捨てるんだ。」
福太郎「これは酷い」
悠「じつは、オシドリは一夫多妻制。夫婦でいるのは交尾の時期だけで、メスが抱卵期に入ると夫婦関係はおしまい。」
京「じゃあ、どううしてオスがメスにいつもくっついているの?」
悠「ほかのオスにちょっかいを出されないようガードしているからだ。」
マリア「そうと聞くとオスの美しい姿も何だか軽薄そうに見えてきますね。」
悠「だけど、これはオシドリにかぎったことではなく、一夫多妻の鳥はオスが派手でメスが地味なのが特徴だ。しかも、メスはわざわざきれいなオスを選ぶ。」
真樹「随分と面食いだね。」
悠「それにも理由があって、きれいなオスの息子は父親に似てきれいなので、多くのメスに選ばれて遺伝子を残すことになるからだ。そして自分が地味な姿でいるのは、目立たないほうが天敵に見つかりにくく長生きできるから。実際、メスのほうが寿命は長い。」
駒狸「そうなんですね。」
悠「おしどり夫婦のオスもメスも、それぞれちゃっかり生きているんだ。」
ともき「……で、なんでこの話した。」
悠「理由はもちろんない。」