ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】6

ー小鳥遊邸(庭)ー

花描「…いいもんだな」

悠「あにが?」

花描「夜に見る向日葵も…月の光で照らされて。」

悠「花はいいぞ。見惚れるし心がやすらぐ。あ、グラス空いてんじゃん。ほれ。」

花描「おっと…悪いな。注いでもらって」

悠「気にしなさんな。あと、手酌は出世しないらしいぞ。」

花描「出世か……いまいち興味もてないな。はい、ご返杯だ。」

悠「おぅ。あんがと。」

真桜「まだ呑んでたのかなの…真桜は先に寝るからななの」

悠「おう、おやすみ」

花描「お、おやすみ」

真桜「なのー」

花描「なぁ……秋宵月って…あのカッコで寝るのか?」

悠「タオル一枚か?違うよ。」

花描「だよな。」

悠「まおは寝るときはマッパだ」

花描「ブッ」

悠「ちなみに俺はパンいち派だ。」

花描「え、なに?この家では就寝時、裸族にならなきゃいけないのか?」

悠「いや、そうじゃないけど。」

花描「だいたい…秋宵月の普段の格好もアレでいいのかよ。ペラッペラのワンピースを一枚って…」

悠「パンツは穿いてただろ。」

花描「穿いてないときがあるのか…」

悠「たまにあるぞ。寝起きとかそのままワンピースだけ着て」

花描「ロリコン野郎」

悠「誰がロリコンだ。ロリもいける四季のセクハラマスターだ!」

花描「……」

悠「その視線にゾクゾクが来る…」

花描「やめい!」

悠「まぁ、ただマジレスするなら、もし俺が本気ロリコンだったら、間違いなくまおに手だしてるよ。」

花描「わかってるっての。けど、女の子としてあの格好はどうなんだ?」

悠「まぁ…着たい服を着ればいいかなが俺の持論でして……。ほら、俺もそんなに服装には拘らないし。」

花描「え、拘ってるから和柄物しか着ないんじゃないのか?」

悠「あー…言われてば……けど、軍パンも穿くしなぁ……拘ってますんって感じかな」

花描「どっちだよ!わかんねぇよ」

悠「解んないことを考えるな、頭いたくならぁ」

花描「はぁ~、噂にたがわぬ、いい加減っぷりだな。」

悠「えへへ」

花描「なんで照れた」

悠「え、いや、良い加減ていったから」

花描「訂正しよう。いい加減じゃなくチャランポランだ。」

悠「いや、俺そんなチャラチャラはしてないから」

花描「確かにチャラチャラはしてないか…日本語は難しいな。まぁ、ピエロでいいか。」

悠「わぁ…確定されたよ。っか、花描くん、普通に泊まってるけど、誰かにいってきたのか?」

花描「いや、粋な気負いで出てきた。」

悠「人それを勢いという…。って、いいのか?」

花描「多分大丈夫だ。」

悠「ふむ……じゃあ、しばらくうちに泊まってく?」

花描「いいのか」

悠「うちはボロいけど広いからねん。部屋はあいてるし気が済むまでいたらいいよ。」

花描「……なるほど、誰彼なしにフラグが立つ理由がわかった気がする。」

悠「なんか言った?」

花描「なんでもない。」
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