ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】6

ーラスタ・ラヴ(4/9/夜)-

悠「ああ、わかった、わかったわこれ。」

ともき「なにが分かったって?」

マリア「真理ですか?」

福太郎「人体錬成してしもたんかな?」

悠「鋼の錬金術師になっちゃう!」

ともき「いちいち脱線すんな」

悠「脱線させようと誘導した人にも責任があると思うのよ。」

マリア「誰ですか?」

悠「おまえじゃい!」

マリア「福太郎さんもいいましたよ?」

悠「依怙贔屓でセーフだ」

福太郎「うーん、まったく隠そうとしない依怙贔屓発言」

ともき「そのうち誰かに刺されるんだろうな」

悠「おれは刺されるより挿入(さ)す方が好きなんだけどなぁ」

ともき「黙れ禿げ」

悠「禿げてない!ところで、昨日の話は覚えてるかな!!」

京「マジックミラーはガラスに銀とかのメッキを着けたもので部屋の明るさの違いを利用してる。」

悠「よしよしよしよしよーーし。」
なでなでなでなで
京「おぉっー!」
☆彡☆ミ

真樹「うっ、眩しい」

マリア「なんの光ぃ!」

福太郎「たぶん世界一エコなエネルギー光かな」

悠「それで昨日は最後に部屋の明るさの違いが大事になってくるといったが、マジックミラーを見たときのことを思い出してほしい。」

マリア「マジックミラーを見る機会がそもそもあまりないですよね。」

福太郎「せやな」

悠「取り調べの時とかにあるだろ。」

ともき「まず普通に生きてたら取り調べ軟化されないんだよ。」

悠「じゃあドラマとかでいい。鏡の両側の部屋(空間)に結構な明るさの違いがあっただろ。なぜなら、その明るさの違いこそが、「片面は鏡でもう片面は向こう側が見える」という状態を作るカギなんだ。」

京「どういうこと?」

悠「簡単に説明すると……明るさ100の部屋と明るさ20の部屋があったとする。そして、部屋の間には反射率50%のマジックミラーがあるとする。マジックミラーの反射率は50%なので、部屋Aの100の光のうち50は反射して50は透過するわけだ。同じように、部屋Bの20の光も10は反射して10は透過する。するとどうだどちらの部屋にも部屋Aの光50部屋Bの光10が届いている。 ここで大事なポイントが1つある。弱い光は強い光にかき消されることだ。」

真樹「?」

京「ふむふむ」

悠「だから、部屋Bの光は届かず、自分の部屋の光だけが届く、つまり鏡として見えるわけだ。一方で部屋Aは部屋の光だけが届く、つまり向こう側が見えるというわけだ。これが、マジックミラーの原理だ。」

福太郎「端的に言うたら「明るい方からは鏡に見えて、暗い方からは透けて見える」ってことやな。さっきもいうとったけど」

悠「ああ、ちなみに例えば自分が明るい側の部屋にいても、マジックミラーに顔を近づけて、目の周りを手で囲うようにして見れば、向こう側が見えるぞ。」

マリア「要は、自分の目の周りだけでも、向こう側より暗い状態を作れば見える、ということですね」
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