ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】6

ーラスタ・ラヴ(3/29/夜)-

悠「なんだ今日の温かさ……いや、暑さは!」

ともき「場所によっては6月並みだったらしいな。」

悠「夏……感じちゃうんですよね(ねっとり)。」

優日「汚い」

悠「汚いはやめて」

優日「……汚らわしい?」

悠「余計に悪い。所で「汚い」と「小汚い」だと「小汚い」の方がより汚く感じる。感じない?」

ともき「分かるような、分からんような…。」

福太郎「俺はなんとなくわかる」

優日「私はそんなに分からない」

真樹「意見が分かれたね。」

悠「まぁ、捉え方は人それぞれだからな。捉え方といえば清少納言の離婚理由を知ってるか?」

ともき「一応聞いておくがこの先の話を聞いて「捉え方」に繋がるんだろうな」

悠「……」

ともき「おい」

悠「「枕草子」の作者、清少納言は、歌人の清原元輔の娘として生まれた。女房名「清少納言」の「清」は、姓の「清原」からとってる。」

優日「ごり押してきたね。」

真樹「いつものパターン」

悠「彼女は16歳で陸奥守・橘則光と結婚、1子をもうけるが、10年ほどで離婚する。その後、中宮定子の女房として使えるようになって頭角を現す。利口ぶるところがあったのはご存知の通りだ。」

京「ご存知の通りなのか?」

福太郎「紫式部日記『和泉式部と清少納言』に「さばかりさかしだち、真名まな書きちらして侍るほども、よく見れば、まだいと足らぬこと多かり。」って一文があって。これを現代語に訳したら、「あれほど利口ぶって、漢字を書き散らしております(その)程度も、よく見ると、まだたいそう足りないことが多い。」ってなるんよ。」

京「へー!」

優日「古文で習うからそのうちもっと詳しくわかるよ。」

悠「橘則光との結婚がうまくいかなかったのも、そのあたりの理由があったみたいだ。則光は武骨を絵にかいたような男で、歌を詠む人は「仇敵」というぐらいだった。なにかといえば教養をひけらかす妻とは、相性が良くなかったに違いない。」

福太郎「相性は大事やね。」

優日「でも、相性が悪いからこそ長く続くこともあるよね。」

ともき「切磋琢磨し合える関係って意味での悪さならだけど、その場合は悪さっていうよりはライバルだろ。」

悠「でも、無理な奴とはぜったいに無理だからな。柏とか柏とか」

ともき「すっごい特定の人物を名指しするんじゃない。」
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