ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】5

ーラスタ・ラヴ(3/3/夜)-

悠「ひなはひななのー!」

ともき「頼むから黙っててくれ。」

悠「雛苺はお好みじゃなかったかな?」

ともき「元ネタが分からん」

悠「ローゼンメーデン」

福太郎「うちにも薔薇乙女おるで」

悠「どっちかっていうと怨念のキラードールだけどな。」

摩耶「エクトプラズマーで射出しなきゃ!」

マリア「今日はどうせひな祭りについて語るんですよね?」

悠「べつにゴキブリの話でもいいぞ」

真樹「ひな祭りの話聞きたいなぁっ(迫真)!!」

ともき「なぜゴキブリの話を天秤にかけた……。」

悠「まずひな祭りが3月3日の理由は知ってるか?」

京「ううん、知らない。」

福太郎「そもそも古代中国の陰陽道では、1・3・5・7・9の奇数が重なる日に、お供えやお祓いをする風習があったんよ。」

摩耶「3月3日の上巳(じょうし)、5月5日の端午、7月7日の七夕とかかそれだね。」

悠「日本では平安時代に年中行事になり、江戸時代には少し変化して「五節句」という幕府公式の祝祭日になった。わりと大事な祭日で、賑やかなお祭りの雰囲気だったそうだ。

京「賑やかなのは楽しそうだ。」

マリア「お財布も緩んでがっぽがっぽ」

ともき「おい」

悠「節句にはもともと男女の区別はないのだが、菖蒲を「尚武」にかける端午の節句に対し、上巳の節句は優雅な女の子のお祭りとして楽しまれるようになったわけだ。」

金剛「ひな人形や桃の花を飾る意味はなんだ?」

福太郎「節句とは別に、日本の公家には「ひいな(ひな)遊び」という幼い女の子の遊びがあったんよ。こン言葉は源氏物語とかにもちょいちょい出てきて……要するに人形を使ったおままごとやね。」

悠「江戸時代には公家の女性が、権勢を誇る武家にお嫁に行くことがしばしばあり、嫁入り道具としてひな人形が武家社会に持ち込まれた。公家風のみやびな香りを漂わせるひいな遊びは、武家や裕福な町人の間で流行。だんだんと上巳の節句と結びついて、ひな人形を楽しむ習慣が生まれたようだ。八代将軍徳川吉宗のころには、バブルのような経済を背景に、豪華絢爛で大型のものが流行ったそうだ。」

マリア「バブル……豪華絢爛……ジュルリ」

真樹「目が$になってる。」

摩耶「桃の花は、旧暦の3月3日といえば、現在の3月上旬から4月中旬。ちょうど桃の花が咲く春らんまんの季節なので、上巳の節句は「桃の節句」とも呼ばれてるね。」

福太郎「桃の木は、中国では病魔や厄災をよせつけない不老長寿の仙木とされとって、節分にも桃の木の弓で鬼を追い払う儀式があったほど。桃はとても縁起のいい植物なんよ。」
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