ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】5

ーラスタ・ラヴ(2/18/夜)-

悠「ふぁ、ふぁぉぉ」

神姫「は?」

ともき「なんて声を出してんだ」

悠「雪が……雪がぁ……。」

福太郎「今日もパラパラとはしとったな。」

マリア「降るっていうかチラついてたぐらいですね。」

悠「あばばばばっ」

ともき「めんどくさいなぁ。」

悠「そうやって邪険にするのはよくない。」

マリア「実際めんどくさいですし。」

悠「おぉん?!」

神姫「殴り飛ばして黙らせる?」

悠「許して許して」

京「でも、まだ寒くなるってニュースしてたよ」

悠「オロロロッ」

ともき「吐くな吐くな」

悠「ああ、エクトプラズマが…」

マリア「いったい何を吐きだしてるんですねぇ……。」

福太郎「魔法カードエクトプラズマ」

悠「モンスターをリリースし攻撃力の半分ダメージ!!」

ともき「元気じゃねぇか」

悠「秋田県」

ともき「は?」

悠「秋田県の道の駅、おがち「小町の郷」では「美人証明書」を有料で発行してもらえる。」

マリア「その話、フェミさん方が聞いたらブチギレそうですけど大丈夫ですか?」

悠「そいつらには関わるな。」

福太郎「確かそこは小野小町の出生地と伝えられとる場所やね。」

京「三大美女の」

マリア「三大美女といえば鈴猫さん」

ともき「初手から間違ってるんだよ」

京「ところで小野小町って何した人なんだ?」

神姫「歌人よ」

悠「「花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせし間に」これは、小倉百人一首に収録された小町の歌だ。」

ともき「小野小町っていえば百人一首だもんな。」

悠「歌の意味は、「いつの間にか、花の色もすっかりと色あせてしまいました。降る長雨をぼんやりと眺めているうちに」。花にたとえて、私の美しさも色あせてしまったと嘆いている」

マリア「美人でなければ作れない歌ですね。やはり絶世の美女だったんでしょうね。」

福太郎「せやけど、小町の出自や身分ははっきりとせんのよな。」

神姫「仁明天皇(にんみょうてんのう)に仕えていたと伝えられてるわね。宮中ではその美しさに多くの男から好意を持たれるけど、誰にもなびかなかったのだとか。」

真樹「プライドが高かったんだ。」

悠「そんな小町のプライドの高さから生まれた伝説がある。プロメ」

プロメ(仮)【深草少将(ふかくさのしょうしょう)は恋い焦がれて求愛しますが、「百夜通い続けたら契りを結ぶ」と小町から告げられます。毎晩徒歩で通い続け、九十九夜まで通ったところで、大雪のために深草少将は凍死してしまいます。】

真樹「悲しいねぇ」

悠「大雪の日に出歩くのは……やめようね!!」

神姫「そういうことを言いたい話じゃないでしょ」
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