ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】5

ーラスタ・ラヴ(2/13/夜)-

悠「ブルルルッ!」

ともき「なにやってんだ……」

マリア「唇を震わせて吼える……馬の真似ですね!」

悠「怒りを表現してるんだ」

ともき「どんな表現法だ」

福太郎「何に対しての怒り?」

悠「ランク戦でボロボロにされてる怒り。どうしてくれようか……」

京「怒るのは身体に悪いよ」

マリア「そういう時は宇宙を感じるといいって怪しいカルチャーの本に書いてありましたよ。」

ともき「頭から最後までダメじゃねぇか」

福太郎「トッポかな?」

悠「じゃあ、宇宙の話でもするか」

ともき「やるのかよ…」

真樹「眠くなりそう」

悠「宇宙の中で地球が誕生したのは、今から46億年前。太陽やほかの惑星と一緒に生まれたと考えられてる。」

優日「テラフォーミング」

福太郎「フィールド魔法サーチできるな」

悠「宇宙に広がっている小さなガスやチリ(星間雲)が、重力の影響で1カ所に集まり始めたことが、その発端だ。」

優日「ネオスフュージョン」

京「遊戯王は宇宙と繋がってる?」

福太郎「繋がっとるどころかカードが世界を創ったんやで」

ともき「かなりむちゃくちゃだなぁ」

悠「それが通るのが遊戯王だ。さて、話を続けるが星間雲はいったん集まり始めると、ゆっくりと回転しながら大きなかたまりをつくり始め、次第に中心部に向かって収縮するスピードを速めていく。」

真樹「……ん?」

京「臥劉螺拳と似てる。最初はゆっくりと筋肉に回転を覚えさせるんだ」

ともき「そ、そうなんだ…。」

悠「その結果、円盤状の形になって、中心部の密度も上昇。ついには、核融合反応を起こして輝き始める。このときに生まれたのが、原始太陽だと考えられている。」

優日「原始太陽。植物族のサポカっぽい」

福太郎「栄養太陽みたいなカード確かあったな」

悠「その後、原始太陽の周辺を取り囲んでいたガスやチリは、宇宙空間に熱が逃げていくにつれて凝縮し、衝突と合体を繰り返して巨大化。数千年をかけて直径10キロメートルもの微惑星に成長する。その数はなんと10兆個。これらがさらに衝突と合体を繰り返すことで、いくつかの原始惑星が誕生した。」

ともき「このあたりのことは授業で昔習った気がする。」

優日「理科で星座とか習ったね。」

悠「その一つが、地球だ。原始太陽の誕生から微惑星ができるまでの時間は、約1000万年。地球をはじめとする原始の惑星が誕生し、現在の太陽系が形成されるまで、約1億年もの歳月が必要だったと推測されている。」

京「おー、一億年か」

優日「1億年ボタン?」

福太郎「インターホンに仕込んで訪問者に押させるという悪行」

悠「適当に何人か騙して押させてその金を元手にずっとボタン押し続ける作業の高額バイトを用意すればいい」

優日「悪魔的だぁ」

悠「さて、話を戻して……誕生してしばらくのあいだ、原始の地球の表面はドロドロに溶けた状態(マグマオーシャン)だった。そのような状態がいつまで続いていたのか、その詳細については諸説ある。しかし、遅くとも約40億年前までには、表面が冷えて地殻が形成され、原始海洋が存在していたことが、古い岩石の分析などから明らかになっている。」
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