ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】5

ーラスタ・ラヴ(2/6/夜)-

悠「今日は何て温かいんだ。太陽の神に感謝……ん?太陽の神はラー?ぺっ!」

ともき「ひとりでなにいってんだ。」

福太郎「酷い手のひら返し」

マリア「悠さんの手首はもうボロボロ」

京「どうしてボロボロ?」

真樹「手のひら返しが酷いからでしょ」

悠「球体関節ならまだいける」

ともき「人形か」

悠「人形じゃないがロボットの話があるんだが」

マリア「ガンダムですか?」

悠「いや、政府が、公道での自動走行ロボットを使った無人配送を2021年度中にも解禁する方針を固めたって話だ。」

福太郎「ついにロボットが公道を走るんや……。なんか怖いなぁ。」

マリア「そのロボットの後ろに見張りの人間がついていくんですよね。」

ともき「ロボット走らせる意味ないだろそれ。」

京「でも、なんでそんなものが走るんだ?」

プロメ(仮)【新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、非対面での宅配サービスの需要が高まっているためですね。慢性的な人手不足が続く物流業界の支援につなげる狙いもあると思います。】

京「なるほどなー」

悠「早ければ今国会で、関連する道路交通法改正案や道路運送車両法改正案などを提出するらしいぞ。」

ともき「そうか、そりゃそういう法律がいるもんな。」

マリア「無人ロボットの走行を想定していないわけですからね。」

悠「まぁ、ロボットが走る時代が来るとは思ってなかったんだろうよ。」

真樹「でもさ、さっき福さんもいってたけど自動車や歩行者との衝突などの事故にも配慮する必要があるよね?」

プロメ(仮)【はい、ですのでロボットの大きさや速度なども法令で定める方針です。具体的には、1回に数十キロ・グラムまでの荷物を収納して運べるような規模を想定しています。速度は、人が歩くのと同程度の時速約4~6キロとする方向で調整しているそうです。】

ともき「ロボ自体の事故はないかもしれないけど、ロボにぶつかる事故とかはありそうだな。」

悠「ウーバーイーツに煽られたりな」

ともき「ロボットに絡んでどうするんだよ」

悠「煽ったり煽られたりするのがウーバーイーツだろ?」

マリア「歪み過ぎてる発想ですね。」

真樹「でも、ロボットが配達って未来感あるよね。」

プロメ(仮)【自動配送ロボットは、自動運転の技術を応用しており、カメラの画像や全地球測位システム(GPS)の位置情報などから交通状況を認識し、信号や障害物などにも対応できます。遠隔でオペレーターなどが動きを監視することで、安全面にも留意します。】

悠「つまり……煽ることも可能、と」

ともき「だからそれはもういい。」
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