ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】5

ーラスタ・ラヴ(1/21/夜)-

悠「ピザのことをピッアッっていう奴は殴っていいと思わないか?」

ともき「そんなわけないだろ。」

福太郎「イタリア人を全員殴る気かな?」

マリア「どうしてそんなことを思ったんですか?」

悠「いや、なんとなく。」

マリア「頭大丈夫ですか?」

悠「お前の頭を大丈夫じゃなくしてやろうか!!」

真樹「無茶苦茶だなぁ。」

悠「おう。ありがとよ。」

ともき「何の礼だ。いっとくが褒められてないぞ」

悠「おれ的には褒められたつもりだから大丈夫。」

京「ポジティブってことだな。」

福太郎「ある意味ではそうやね。」

悠「ところで「南あわじ市市市」って地名がある場所を知ってるか?」

マリア「なんですって?」

悠「兵庫県に「南あわじ市市市」という地名がある。読み方は「南あわじ市・市市(いちいち)」もとは三原町市市だったのだが、平成の大合併で「南あわじ市」になり「市市市」と市の字が三つ続くことになった。」

ともき「奇妙な感じだな」

福太郎「ゲシュタルト崩壊しそう」

悠「なお、「町」のほうは、佐賀県に大町町大町(おおまちまちおおまち)、長崎県に鹿町町鹿町免(しかまちまちしかまちめん)という地名がある。」

マリア「早口言葉みたいですね。」

京「面白いな」

悠「山形県と宮城県の県境に「面白山」(標高1264メートル)という山があるぞ。」

京「面白い山なのか」

マリア「笑っちゃうんすよねぇ~」

ともき「なにいってんだ」

悠「山肌に雪が白く残るところから「つらしろ山」と呼ばれ、それに「面白山」と漢字が当てられ、やがて「おもしろ山」と読むようになった。」

真樹「つらしろっていいね。」

福太郎「おもしろ山のがインパクトはあるな。」

悠「JR東日本の仙山線には「面白山高原駅」という駅もあるぞ。」

京「悠は色々とよく知ってるなぁ。」

悠「山の話しついでに、山梨県には「牛奥ノ雁ヶ腹擦山」という山がある。読み方は「うしおくのがんがはらすりやま」で、ひらがなにすると14文字。国土地理院の2万5000分の1地形図に山名が載る山の中ではね最長の名前だ。」

ともき「字面もなんかすごい山だな」

マリア「山の名前には何か意味があるんですか?」

悠「「空を飛んでいく雁が、腹を擦るほど高い」ということだ。」

福太郎「んっ、なら標高が高いん?」

悠「いや、標高は1847メートル。近くにそびえる富士山の半分しかない。」
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