ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】5

ーラスタ・ラヴ(12/31/夜)-

崇「今年は……色々あったな。」

氷室「そうですね…。いや、そうですか?」

崇「なんだ何もなかったと言えるのか?」

氷室「いや、そんなことはありませんよ。ただ、「色々」というよりは「コロナ」がとにかく問題で、しかも現在進行形で大事ですから色々ではなく「コロナ」一強かと」

崇「細かいことを…」

拳二「けど、感染者また増えて何か変異してるんだろ?俺ぁ生きてきてこんな映画みてぇなの初めてだぞ。」

行楽「人生生きてりゃ色んなことがあるもんさ、こういう時は落ち着いて酒を飲んで腹の中から消毒すりゃあいい。」

悠「なんでもいいんだけどよ……。なんでおれはこんな大晦日に料理を作らされてるんだ?」
ジュッー

崇「お前の仕事だろ」

悠「おれの仕事はどっちかというと和菓子の提供なんだけどなぁーー!」

崇「……」

悠「無視!!」

拳二「けど、まさか崇から年越しを誘われるとは思わなかったぜ。」

崇「今年はさすがに他の顔だしもなくなったからな。コロナのお陰とは言わないがのんびりできる時間ができただけだ。」

悠「おれはのんびりしてないんですがそれは……」

崇「……」

悠「だから無視するのやめてくれないかな!?さすがに泣くぞ!!」

ゆうな「お父さん、ゆえが餓死するから急いで。」

ゆえ「おなかが……すき……ましたぁ……」

駒狸「ついさっき晩御飯食べたばっかりなんですけどね。」

真桜「うつら……うつら……」

白巳「くぅくぅ…」

悠(女)「Zzz…Zzz…」

悠「真桜と白巳が眠いのは分かるけど何でそいつまで寝てるんだ」

ゆうな「子供の体温は高いからね」

悠「ああ、なるほどな。おい、すき焼きのタレ取ってくれ」

影子「なんで私が手伝わないといけないんだ…」
スゥッ…

悠「気にすんな。」

影子「気にするわ!!」

悠「じゃあ、なんだラヴクラフトと一緒に壁のシミでも凝視してるか?」

ラヴクラフト「…………」

影子「アレの側にいるのだけは絶対に嫌だ。」

拳二「ていうか、俺ぁにはお前が独り言いってるようにしか見えねぇんだが」

悠「心が穢れてるから見えないんだろ」

拳二「だとしたらお前にも見えねぇだろ」

悠「おれの心の何処が穢れてるというのか!!」

ゆうな「黒も極めれば綺麗なように見える。」

ゆえ「じゅんこく……。」

悠「もっと褒めていいぞ」

氷室「今のは褒められたうちに入るんですか?」

崇「アイツにとってはそうなんだろ。」

悠「うる…」

悠(女)「うるせぇ!寝られねぇだろ!!」

悠「えぇ…」

ゆうな「自分に刺されるってこんな感じなのかな」

ゆえ「ふれんどりーふぁいやー……とはちがうかな……。」

駒狸「私も何かお手伝いしましょうか?」

悠「大丈夫ですよ。もうできますから。」

崇「お前……色々作ったな」

悠「年越しそばだけじゃありきたりだからな。あらゆる麺料理を作ってやったぜこの野郎!!」

ゆえ「ずぞぞぞ……!!」

ゆうな「おぉっと、ゆえがまちきれずに焼きそばを啜りこんでいるぅーー!」

拳二「すげぇな…。山盛りの焼きそばが消えていってらぁ。」

氷室「ダイソンも真っ青な吸引力ですね。」

悠「いい食いっぷりだぜ!!」

崇「なかなか賑やかな年越しになったな。」

悠「え?あ、年明けてる、あけおめことよろぅっ!!」
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