ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】6

ーラスタ・ラヴー

悠「ちぇき~水着はスク水かタンキニが好きな悠さんだよ~」

ともき「なんっー名乗りだ…ちわ。」

澪「来店そうそうのセクハラどうも…」

紅「タンキニってなんだ?」

美喜「タンクトップとビキニの事よ。」

紅「ふぅん?」

鈴猫「皇くん、よくわかってないでしょ?」

紅「はは~俺シャレ気には疎いからな。動きやすさ中心だし。」

優日「あ、私も私も」

美喜「紅はともかく優日はもうすこしシャレ気だしたらいいのに」

悠「美喜のチャイナドレスはかなり良いと俺は思うな。うん。」

鈴猫「チャイナドレス…好きなの?」

悠「愚問だなチャイナ、巫女、メイド、スーツ、水着…ありとあらゆる衣装に萌えるぜ?もちろん全裸もな。あ、けど女限定じゃなく男でも全然大丈夫だぜ?」

ともき「すいません。このこアレなんで…」

美喜「まったくだわ…」

悠「まぁけど…ジロジロ」

美喜「?」
優日「?」
鈴猫「?」

悠「お前らみたくスタイルが良かったら特別なに着ても似合うだろなぁ?」

紅「そだな。優日の子猫ちゃんなんか、悠が着そうなシャツで魅力あんだからな。」

優日「えへ、紅くん、ありがとう。」

澪「鈴猫さんは、へそだしスタイルですよね。」

鈴猫「うん。なんか、これが基本になっちゃって」

美喜「スタイルに自信があるからできる格好よね」

ともき「鈴猫さんはウエスト締まってるし」

鈴猫「そ、そう?」

悠「まぁ…八極拳は下半身が重要だからな。」

ともき「そっち目線か。」

悠「いや、でも八極拳はいいぞ。二の打ち要らず、ひとつあれば事足りると謳われたぐらいなんだか。」

澪「えと、李書文(りしょぶん)だっけ?」

悠「あぁ、八極拳の門派・李氏八極拳は創始者だ。幼いときから羅瞳八極門の四世伝人の黄四海に師事したんだ。羅瞳八極門三世伝人の張克明から直々に六合槍術を学んだ。大成後の真剣勝負は一撃必殺の負け知らずだったといわれて、常軌を逸した多くの伝説を残してる。八極拳は花拳繍腿じゃないからな」

ともき「かけんしゆうたい?」

悠「見かけは華やかだけど役にたたない拳法って意味だ。特に八極拳の絶招、猛虎硬爬山は一見の価値ありありだぜ?」

澪「どういう技なんだ?」

悠「綵提(さいてい)から盤提に持ち込んで渾身の一撃をぶつける技だ」

紅「さいてい?ばんてい?」

鈴猫「綵提っていうのは足を踏み下ろす歩法のこと。実戦では踏み込みとか、相手の足を踏み潰すの、盤提は膝から下を巻き込むように回転させる歩法で、踏み込みながら相手の足を払ったりするんだけど。」

悠「これらを単独じゃなくひとつに纏めてひとつの技にする。踏み込む、膝から巻き込むように回転、そして背中を相手にぶち当てる。実はこれも三歩破軍の形なんだぞ、一歩目で懐に飛び込む、二歩目で崩し、三歩目で構える。まるで教科書みたいな黄金パターンの動きだろ」

紅「三歩破軍って日本のアレじゃなかったのか?」

悠「どっちともいえる。三歩ってのは全世界共通で接近せんの黄金パターンなんだ」
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