ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】6

ーラスタ・ラヴー

鈴猫「こんにちは」

ともき「ちわっす」

美喜「いらっしゃい。」

澪「悠抜きで二人一緒なのはなんか珍しいな」

鈴猫「ちょっと、ともき君に相談を…」

美喜「相談?」

ともき「いや、悠は普段どういう感じなのかって世間話程度だけどな。」


鈴猫「やっぱり、悠の本質が解ってるのは、ともき君ぐらいかと思ってね」

崇「くくっ…」

鈴猫「…なによ?」

崇「いやいや、甲斐甲斐しくていいなと思ってな。くく…」

美喜「スゴく馬鹿にされた気分なんだけど?」

崇「ともき。」

ともき「はい?」

鈴猫「ちょ、無視!?」

崇「すまないが、ソイツに少しばかり悠の扱いをレクチャーしてやってくれ。」

ともき「レクチャーって…」

崇「お前はそれなりに悠の手綱をひいているだろう。俺も聞きたいものだな。」

ともき「いや、そんな事は…」

美喜「けど、確かに一理あるわね。なにか特別な話し方でもあるの?」

ともき「特別な事はないよ。ただ…野良猫と同じような感覚で付き合えばいいですよ」

鈴猫「野良猫?」

ともき「近づいたら逃げていくから向こうから近づいてくるのを待つ。じゃれてきたら撫でてやる的な。」

澪「要約すると?」

ともき「気まぐれだからその日、その日次第。」

鈴猫「ガクッ…」

ともき「なんか、すいません。」

鈴猫「あ、ううん。ともき君が謝ることは全然ないよ。」

崇「確かにな。そもそも、悠を落とせないのはコイツ自身が原因だ。」

鈴猫「ほ、ほっといてよ…」

崇「口だしするつもりはないが……見ていると痛々しくてな…。」

鈴猫「なんだとぉ…」

澪「鈴猫さん、落ち着いて…」

美喜「ちょっと、アンタラがぶつかり合わないでよ。店壊す気?」

鈴猫「う~…」

崇「前からいってるだろう。そんなに好きならとっとと抱かれろ。あの朴念人も直接的なアピールなら少しは効くだろ。」

鈴猫「だ、抱かれろって……私は…その……ゴニョゴニョ」

澪「?」

ともき「?」

崇「あぁ、処女だったか。」

鈴猫「ハッキリいうな!」

崇「ちょうど良いじゃないか、悠なら手慣れてるだろ。可愛がってもらえよ。」

鈴猫「うっさい///」

崇「くっくっ」

ともき「……崇さんがあんな風に冗談言うのはじめてみたよ。」

澪「あ、俺も。」

美喜「鈴猫とは幼馴染みなのが要因じゃない?」

澪「なんかどっちも遠慮なしにって感じだな。」

ともき「悠が関わってなかったら、案外あの二人って…?」

美喜「さぁね。けど、崇は崇でめんどいでしょ。」

澪「障害の多い恋ばかりですね…」

ともき「はは、けど悠ならきっとこういうぞ?「攻略するのが難しければ難しいほど燃える」って」

美喜「まるでゲーム感覚ね…」
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