ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】6

ーラスタ・ラヴー

悠「ふぅ…さっぱり」

ともき「俺たちはぐったりだよ…みんなお疲れさん」

梓「あー…なんかバロン(超大型犬)洗ったあと乾かしてた気分だ」

紅「いやいや、バロンのが大人しいて」

悠「俺は猫派だぞ?」

澪「じゃあ虎でいいか?」

悠「虎は崇だろ」

紅「崇さんは虎であり、狼であり、KINGさ」

悠「はいはい。崇は素晴らしい。素晴らしっ…」

こっん

紅「うん?」

悠「…あのバットを後頭部にコツコツ当てるの止めてください。」

澪「はは…とりあえず何か身体が温まるの作ってくる。」

美喜「ちょっと、濡れるのはアンタの勝手だけど、店の中を濡らすのは止めてくれない?」

悠「いっひっひ。水も滴るいい男で悪いな。」

美喜「妖怪雨男の間違いでしょ」

悠「あのな、雨は好きだけど別に雨を降らせてる訳じゃないからな。」

稲葉「悠」

悠「あー?」

稲葉「鈴猫さんがあまりに悠が濡れて惨めだから心配してるわよ」

鈴猫「惨めはいってないよ!?」

悠「惨めうんぬん、以前に心配されることもねぇよ。雨に濡れるのはいつもの事だ。携帯は持ってないから壊れる事はない。iPodとストラップはちゃんと防水してる」

鈴猫「装飾物の事じゃなくて、悠の身体のほうよ。」

悠「バカは風邪ひかないから平気だっての。」

鈴猫「肺炎にでもなったら…」

ともき「まぁまぁ、二人とも落ち着いて。澪くんが飲み物淹れてくれたぞ。」

澪「ホットブランデーエッグノッグだ。みんな温かいうちにやってくれ」

しんご「ブランデー、ラム、卵、砂糖に牛乳の滋養ドリンクだ。」

翼「へぇ…卵が入ったカクテルなんかあるんだな」

梓「甘いけどいけるな」

ともき「悠、はい。」

悠「さんきゅ」

ともき「あんまり身体冷やすと腹下すぞ」

悠「それは嫌だな。ちょっとだけ気を付けるよ」

ともき「あぁ、そうしろ」

優日「ともきくんの言うことは聞くんだね。」

悠「ともきは誘導するのが上手いんだよ。」

ともき「よくいうよ。本音は半分も聞いてないくせに」

悠「そんなことないずぇ。いっひっひ。」

ともき「はぁ。」

鈴猫「……」

優日「とりつく島がないね。」

鈴猫「ガクッ…」

翼「諦めちゃダメだろ…悠、鈴猫さんになにかいったげろよ。」

悠「なにか」

ともき「そりゃないな…」

悠「なにをどうしろと?」

稲葉「俺と朝まで濡れ合わないか?的な感じで。」

悠「よしきた!」

鈴猫「なにも来てないから!」

悠「いっひっひ。冗談だ。」

ともき「じめじめした冗談は止めろよ。お前の嫌いなアレが沸いて出てくるぞ」

悠「止めてくれ…寒気がする」

翼「アレ?」

ともき「悠の数少ない弱点のひとつで…」

悠「止めろ。俺はアレと柏が同列なレベルで嫌いなんだ。身の毛がよだつ。」

ともき「わかったよ。怖い顔するな」


優日「先生、判定をどうぞ。」

稲葉「ともき君の完全勝利かしら。」
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