ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタラヴー

美喜「暇ね。」

澪「まぁゴールデンウイークだし。今日はうちも閉めますか?」

美喜「そーね…っと、言ってる間に来たわね。いらっしゃい」

紅「ちっす。」

美喜「ちわ。って…ゴールデンウイークなのにアンタ暇ね。」

紅「はは、いきなりご挨拶だな。とりあえず二人分なんか作ってくれ。」

澪「二人分?」

優日「こんにちは。」

美喜「あら、いらっしゃい。初見ね。」

紅「ちょっとした知り合いだ。悠関係の方のな。」

優日「初めまして。」

美喜「どうも。あなた飲める口?」

優日「たしなむ程度ですけど。度数は大体平気です。」

美喜「そう。わかったわ。」

紅「にしても、嬢ちゃんはいっつも帽子かぶってるってマジだったんだな。」

優日「うん。よっぽどの時以外はつけてるよ。」

紅「ニット帽だけか?」

優日「うん。目元が隠れるし。あと、タオルもよく使うかも。服もパーカーとかフード付のが多いかな。」

紅「はぁ…徹底してるな。あ、風呂とかはどうしてるんだ?」

優日「普通に入るよ。私は目見えるのが嫌なだけだから。一人だと何もつけてないよ。」

紅「鏡とか見ないのか」

優日「うっ…。鏡は薄目でみる。だから美容室とかも苦手…。」

紅「難儀な体質だな。」

優日「よく言われる。けど、そんなに見ても楽しい物じゃないし。」

紅「俺は見たいけど?」

優日「だ、ダメだよ。絶対ダメ!」

紅「あはは。いきなり剥ぎ取ったりしないって」

優日「一度、悠に取られてるから…」

紅「へぇ…じゃあ次は悠と呼んどかないと。」

優日「それ…なんで?」

紅「はは、冗談だ冗談。」

優日「…なぁんだかなぁ。」

美喜「はい、お待たせ。」
澪「ピンポンです。」

ピンポン
29度甘口シェーク

スロージン30ml
バイオレットリキュール30ml
レモンジュース1tsp

材料をシェークして、カクテルグラスに注ぐ

紅「乾杯」

優日「かんぱい。」

紅「うっ…きつ…」

優日「わっ、美味しい。甘酸っぱいスロージンとスミレの香りが凄い芳醇」

紅「嬢ちゃん、よく飲めるな。俺にはちょっと度がキツいわ。」

優日「えへへ。お酒好きだから。けど、カクテルは久々かも。」

紅「なら、良かった。俺の奢りだから好きなだけ飲んでくれ。」

優日「わぁ、嬉しい。けど、まだ、買い物あるから少しだけにしとく。」

紅「そうか。なんなら荷物持つくらいなら付き合うけど?」

優日「え、いいの?予定とかあるんじゃない?」

紅「いや、暇だよ。だから嬢ちゃん見つけてここ誘ったんだ。」

優日「じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな。」

紅「いやいや、そんな対したことじゃないって。」

澪「ヒソヒソ(あの二人いい感じですね)」

美喜「ヒソヒソ(そうね。紅も見た目は悪くないし…ちょっと性格を耐えれるなら男かもね。)」
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