ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】3

ーラスタ・ラヴ(7/28/夜)-

悠「キャベツが高騰してるらしいぞ」

ともき「えー……それは困るな」

吉音「いくらくらい?」

悠「なんとひと玉580円」

福太郎「わぉ…」

マリア「小玉スイカの安いのと同じぐらいじゃないですか」

詠美「……」

真樹「……」

悠「お嬢様と成金の反応が薄い件について」

詠美「コホン」

真樹「しかたないじゃん、知らないんだし」

ともき「成金について何かコメントはないのか……」

真樹「事実、ガチのお金持ちですから。」

悠「どうする?ぶん殴るか?」

ともき「やめとれ」

マリア「しかし、1玉580円はホント高いですね。」

詠美「……ねぇ」

ともき「はい?」

詠美「ポソポソ(キャベツ1玉って普段はどのぐらいの値段なの?)」

ともき「だいたい300円ぐらいです」

詠美「ってことは、2倍ほどの値段に上がってるのね…」

悠「他にも、ニンジンやじゃがいもが1袋250円を超えるなど多くの野菜が値上がりしてる。」

マリア「ひぃっ…」

真樹「値上がりというダメージがめちゃくちゃ効くおマリちゃん」

吉音「なんでお野菜高くなっての?」

悠「日照不足だろうな。長雨もとうぜん野菜にはよろしくない。」

ともき「農家は悲鳴上げてるだろうな」

悠「それと同時に降ろし振り業者、飲食店とトリプルパンチだ」

福太郎「そもそもコロナでお客さんも減っとるやろにな。」

悠「……なんか楽しい話しようか」

マリア「来た来た来てんだろっ!!」
バッ!

吉音「え?」

詠美「なに!?」

悠「楽しい江戸の物価の話の時間だ。「履物」の値段を話そう。当時の履物は下駄や草履が主流だった。下駄は安いものでも50文、革製の鼻緒付きは銀2匁から3匁と非常に高価で庶民が返るもんではなかった。」

吉音「50……文?」

マリア「約1650円、良いものだと5000円以上となりまぁぁーす!」

ともき「相変わらず計算が早い…」

悠「一方、藁草履は12文、草鞋は12~16文で長屋の住人は草履が愛用されていた。」

マリア「400円~也」

悠「靴の素材とかけまして焼き鳥と説きます」

福太郎「その心は」

悠「やっぱり革(皮)がいいでしょう」

「「「……」」」

悠「ともき、後は任せた」

ともき「下駄を預けるな」
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