ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】3

ーラスタ・ラヴ(7/11/夜)-

悠「ようやく雨がマシになってきたな」

マリア「でも、これから暑さが飲みこんでいくンですよ?」

悠「おれは平気」

福太郎「真桜ちゃんは?」

悠「ははは」

ともき「いや、笑って誤魔化すな」

悠「だってこれ以上おれに出来ることは無いんだもん。」

マリア「これ以上って今のところ具体的に何をしてあげたんですか?」

悠「エアコン、冷風機、サーキュレーター、ウォーターベッド、冷感マット、ヒヤッとするスプレー」

福太郎「わりとしっかり色々したけとる件」

ともき「それでもギリギリなのか…」

悠「いや、その冷凍部屋に居る間は元気なんだよ。ただ、外に出ると溶ける」

真樹「氷でできてるのかな?」

悠「雪女はないはずなんだけどな。」

福太郎「雪ん子がワンチャン」

マリア「何にしても妖怪なんですけど、いいんですかね?」

悠「勇気があるなら本人に言ってみろよ。受け身は取れないけど怪我はしない、そのかわり物凄い痛い投げ方されるぞ」

ともき「テクニックがすごいな…」

悠「テクニシャン幼女とかいうと友利が興奮するぞ」

ともき「そんな言い方してねぇだろ。」

悠「ふひ、ふひひひ」

真樹「きもっ」

悠「チョップ」
ズドッ!
真樹「ぎっゃ!」

悠「ふー……剣玉のルーツは、フランスにあるって知ってたか?」

真樹「わ、割れた…」

マリア「大丈夫、割れてはいませんよ」

ともき「剣玉って日本のもんじゃないのか?」

悠「近世に生まれ、国王アンリ3世も楽しんだと伝えられてる。日本には江戸時代に入ってきたそうだ。」

福太郎「アンリ三世……フランスの王様いう以外の情報が出てこん」

ともき「確かに…」

悠「じゃあ、次行ってみょー」

マリア「ドリフかな?」

悠「気泡緩衝材、いわゆる「ぷちぷち」は、壁紙作りの失敗から生まれたものだ。」

ともき「壁紙から?」

悠「1957年、技術者がビニール製の壁紙を作ろうとしていたときに、気泡ができてしまった事がきっかけだ。」

福太郎「失敗から生み出されるってあるよな」

マリア「悠さんは成功から生み出された失敗ですか?」

悠「ピンクスライム肉になるまで殴り続けてやろうか。」

マリア「ひぇっ…」

真樹「ピンクスライム肉ってなに?」

プロメ(仮)【食肉を取った後の牛骨に付着している肉片を先進的食肉回収システムによってこそぎ取り、加熱してから遠心分離機にかけることで脂肪を除去し、得られたペーストをアンモニアガスで殺菌したものです。】

真樹「え、そんなもの食べられるの?」

福太郎「食品に使われとったけど、色々と問題があって使用に規制がかかっとる」

ともき「逆に言えば規制がかかってないの二は使用してもいいんだな……」
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