ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】3

ーラスタ・ラヴ(7/10/夜)-

悠「夏だ海だクラゲだ!」

ともき「なにを言いだしてるんだ」

優日「クラゲっていえば毒触手だよね。人が死ぬほどの毒があのゼリー物体が持ち合わせてる不思議」

悠「そうか?むしろ、ああいうのが毒持ちって感じだろ」

福太郎「触手に触れるだけで毒針が発射される恐怖」

真樹「魚とかが毒にやられてるの見ると怖くなるよね。」

吉音「クラゲって美味しいよね。クニクニしてて」

ともき「どこまでも食欲…」

優日「生きるっていうことはね、食べるっていう事だからね。」

真樹「深い……深くない?」

福太郎「何で急にクラゲ」

悠「面白いニュースを見ちゃってな」

吉音「なにを見ちゃったの?」

悠「イスラエルの火力発電所でな、冷却するためにくみ上げた海水にクラゲが大量にまぎれ込み、装置に詰まったそうだ。」

福太郎「ほほう」

悠「そのクラゲが日本ではまず見ないような青いクラゲでな。すげぇ綺麗な映像だった。」

吉音「なんか素敵だね。」

ともき「……ちょっと待て、詰まったって言ってるけど大丈夫なのかそれ?」

悠「発電所の温度が上昇し、壊れて爆発してしまう可能性もあるっていってたぞ。」

ともき「普通に大問題だな、おい、」

真樹「クラゲが詰まって大爆発」

福太郎「エチゼンクラゲが湧き過ぎて漁が困難になるってニュースもあったし、クラゲの手段はヤバいんやな。」

吉音「食べちゃえば?」

悠「全部のクラゲが食べられるわけじゃないからな。下処理が必要なものもあるし」

吉音「そっかー」

優日「生き物の集団でヤバいっていえば、あのバッタってどうなったの?」

悠「サバクトビバッタ2000億匹か」

吉音「え、何それ」

悠「バッタなんだが、幾つかヤバいポイントがある。まず凶暴性と食欲と機動力。」

福太郎「怪物の条件かな?」

悠「このサバクトビバッタは絶え間なく移動し続けて1日で150㎞移動できる。」

吉音「……」

悠「鹿児島最南端の「佐多岬」から北海道最北端「宗谷岬」まで12日半で渡り切れる気レベルだ。」

真樹「でもバッタでしょ?」

悠「話し聞いてたか2000億匹だぞ?単純に一般的なバッタのサイズを横2縦5センチとして考えて㎠にして2000億賭けてみろ。」

真樹「わかんない」

ともき「えーと、わかりやすくするため0.02mと0.05mとして0.02×0.05mで0.001㎠それ×2000億だから200000000㎠」

福太郎「2億平方センチメートル……というてもピンと来ぉへんな。」

悠「プロメ」

プロメ(仮)【東京ドーム4277個分です。】

優日「やべぇ。」

悠「さらにコイツは自分の体積約2グラム分の餌を食わなきゃいけない。たった2グラムとかもういえないよな?」

ともき「2000億匹だから……一日に400000tの食糧を食い荒らすってことか……」

真樹「ひぇ…」

福太郎「まさに蝗害やな」

優日「ちょっとさぁ」

悠「なんだ?」

優日「吉音ちゃんが寝ちゃってるから静かにして」

吉音「ぐぅぐぅ…」
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