ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】6

ー小鳥遊邸(庭)ー

ともき「なんとなく来ちゃったな……悠は庭かな?お?」

バロン「ガゥ。」

ともき「おーバロン。ご主人樣はどこにいる?」

バロン「ガゥ!」

ともき「こっちか」





亮「っ…勢!」

悠「498~」

亮「勢!!」

悠「499~」

亮「勢!!!」

悠「500~。は~い、次。吼虎の型~いっぽんめ~。」

亮「よしっ……知らねぇよ!空手じゃないだろ!」

悠「心意六合拳だ~。」

亮「そうか。って、解るか!」

ともき「えと……漫才の練習か?」

悠「お、ともき。」

亮「漫才違う!鍛練だ!」

ともき「鍛練?悠はウッドチェアに座って一杯やってるようにしか見えないんだけど?あれかスーパーサ◯ヤ人の状態を維持しつつ生活する的なやつか。」

亮「違う!アイツは単にやる気がないだけ」

悠「いやいや、イメトレ、イメトレ。こうやって世の憂いをなんやかんやをこー感じてわっほーいみたいな。」

ともき「分かりやすく言えばヤル気がなくて庭を見ながら一杯やって楽しんでると…」

悠「ともきゅんは話が早いな」

ともき「ともきゅん、言うな。」

悠「はは、まぁ座れって。亮の頑張りと庭を見ながら一杯つきあいたまえ。はい、亮君は正拳突き500回ね。」

亮「へーい。」

ともき「よいしょ。」

悠「まお~、お猪口ひとつ持ってきてくれ。」

真桜「投げるぞなの」

ヒュパッ

悠「さんきゅ。ほい。駆けつけ一杯。」

ともき「どうも……ふぅ。」

悠「いま帰りか?」

ともき「あぁ、ブラブラしててな」

悠「ふぅん。」

ともき「……」

悠「……」

ともき「世間では俺は悠と一緒にいる感じらしい。」

悠「へぇ、これもひとえに愛かな」

ともき「はは、かもな。」

悠「いっひっひ。」

ともき「……」

悠「…俺も言われたよ」

ともき「え?」

悠「ともきは一緒じゃないのか?ってな…いっひっひ。」

ともき「……ふふ、あはははは。そうか同じだな。」

悠「わりいな俺がベッタリなもんで。」

ともき「まったく、いい迷惑だよ。」

悠「だからこうして酌してるだろ。」

ともき「よくされてる気がするけど?」

悠「お前だからな。」

ともき「男を口説くなよ。」

悠「いっひっひ。そんなつもりはない、正直に話しているだけですよん♪」

ともき「そこが嘘くさい」

悠「いっひっひ。俺の嘘は底が浅いさ。ともきなら本当か嘘かを見抜けるだ・ろ?」

ともき「どうかな。嘘つきピエロは底が浅くても…使い方が異常に上手だからな。」

悠「いっひっひ。俺を口説くきか?弱ったなぁ、コロッと落ちちまうかも知れない。」

ともき「よくいうよ。」

亮「……なぁ、大分前から終わって待たされてる俺はどうしたらいい?」

ともき「あ、スマン。」

悠「いいムードだったのに。空気読んで20キロメートル一時間で走ってこい」

亮「オリンピック出れるわ!」

ともき「いいムードて…」
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