ｰラスタ･ラヴｰ

澪「じゃあまずはカルテルスタートセットを覚えてくれ」

しんご「はい」

澪「あ、俺に敬語はいいから。まず、ドライジン、ウオッカ、アプリコットブランデー、グリーンペパーミント、ドライベルモット。この五本があれば100種類以上のカルテルが作れる」




悠「あっちは集中してるみたいだし……イチャイチャするか？」

美喜「……」

悠「ちょ…完全無視はやめてよ！」

美喜「……」

悠「美喜ちゃーん、おおーい」

美喜「……」

悠「ｸﾞｽｸﾞｽ…ごめんよぉ…美喜…」

ともき「なぁ、イヤホンしてるのわかっててやってるよな？」

悠「まぁね。」

美喜「え？なんかいった？」

悠「美喜は今日もかわいいな」

美喜「は、はぁ？」

悠「だから下着もかわいい系かな。それともセクシむぎゅ…ひゃんでほほひっはる？(なんで頬ひっぱる)」

美喜「うるさい。変態。」

ともき「はは。」

美喜「なに？」

ともき「楽しそうだなーって思って。」

美喜「セクハラされて楽しいわけないでしょ！」

悠「いひゃよ、いひゃよもひゅきのふち(嫌よ、嫌よも好きのうち)。痛だだだ！ツネリあげないっでっ！？」

ともき「はは」

悠「ともきも笑ってないで止めてー！」

美喜「ふぅ。少しスッキリした」

悠「これだけやって少しかい……っか、ホッペに痣とかできてない？」

ともき「赤くはなってる」

悠「舐めて癒してくれ」

ともき「バロンでも連れてくるか？」

美喜「犬ダメ！絶対にダメ！ノーモアドック！」

ともき「は、はい…」

悠「美喜の犬嫌いは筋金だな…」

美喜「無理なものは無理なの」

悠「そんなんじゃ、将来俺と暮らすとき困るぞ」

美喜「安心してそんな未来無いから」

悠「流石に全否定されたら俺も辛いとこがあるんだけどなにゃん。もうちょいマイルドに否定してくれないか？」

ともき「否定はいいんだ…」

美喜「アナタと同じ空気を吸うはめになるなんて……私、堪忍袋の緒が切れました。」

悠「驚きの沸点の低さ！てゆーかハートをキャッチでキュアってそうで、それはそれでいい！」

ともき「すいません、この子、末期なんで…」

美喜「心中お察しするわ…」

悠「おい、そこまるで人を異端扱いされることに耐性があって疎外感を悦びに変換できる特殊な人材みたいにいうなよ。」

ともき「要約したら？」

悠「ドMじゃないよ。」

ともき「ドSか。」

悠「アホ。俺は至ってノーマルだっつーの。ノーマルルールでキルゼムオールだ」

美喜「……」
ともき「……」

悠「その視線にゾクゾク来るわ。」






澪「っとまぁ…あぁやって悠がいると基本騒がしいのと、つい、ツッコミや被せボケをいれたくなるのを我慢するのが一番の注意ポイントだ。」

しんご「なるほど、バーテン外の注意が一番大切だとは思わなかった。」