ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】6

ーラスタ・ラヴー

悠「……ペラペラ」

澪「いつになく真剣だな。なに読んでる?」

悠「小物、装飾品、アクセのカタログ……」

美喜「アンタがアクセ?」

悠「まぁな……うーん、シルヴァークロスのはどれも高いしゴツいな。」

澪「ヒソヒソ(洒落気に目覚めたんすかね?)」

美喜「ヒソヒソ(まさか…悠よ?ちょっと聞いてみて)」

澪「悠、アクセってどんなの探してる?」

悠「アクセで無くてもいいんだ。髪留めとか、とにかく身に付けるもの系」

澪「ならネックかリングはどうだ?」

悠「ネックか…」

澪「ドクロとか十字架。最近なら和彫りのとかあるだろ。」

悠「それは似合わないだろ。」

澪「そうか?じゃあ、リングは?」

悠「指輪は…ちょっと高いしなんかキザすぎるだろ。」

美喜「普段なんにもつけないからキザもなにもないでしょ。」

悠「バカ。だから普通のでいいんだよ。かわいい系の…」

澪「は?かわいい系?」

悠「やっぱつくるかこの際…材料は…」

澪「どういう事っすかね?」

美喜「さぁ…?」

しんご「えと、ちわっす」

ゆうみ「こんにちは」

澪「お、いらっしゃい。」

美喜「いらっしゃい。」

しんご「あ、客じゃなくてバイトの件で来たんだ。」

美喜「バイト…?あぁ、そういえばそんな話もしたわね。まだ、正式に募集するかどうかは決めてないんだけど。」

しんご「あれ、そうなんだ。」

美喜「えぇ…けど、バーテンの経験はあるの?」

しんご「無いです。」

ゆうみ「ぼちぼち教えてもらうってことで…」

澪「二人ともか?」

ゆうみ「いえ、お兄ちゃんだけで私は面白そうだからついてきました」

美喜「やる気はあるの?」

しんご「それなりには」

美喜「微妙なのね。」

しんご「はは、バーテンって難しそうだし」

澪「何事も慣れだ。」

美喜「下の階のバイトなら適当でいいんだけど…こっちのは頑張ってもらわないと困るのよね。悠とかならともかくメインは崇だからね。」

澪「って、いっても気をつけるのは敬語、酒の出し方、グラスのサイズ、あと…Sウルフの会議中の対応くらいで」

しんご「多い多い…」

ゆうみ「澪さんはいつも敬語を?」

澪「いや、ちゃんと使い分けてる。悠なんかは敬語使うと嫌うからな」

しんご「そういえば…今日の悠は静かだな」

悠「……材料はホビーショップで…探して居んぶつぶつ…」

ゆうみ「なにか集中してるね」

美喜「せっかくだし暇なときにでも、手伝いにきて使えそうなら雇うのも考えるから」

しんご「ああ、わかった。」

ゆうみ「お兄ちゃん敬語、敬語」

しんご「あ、わかりました。オーナー」

美喜「私はどっちでもいいんだけど」

ゆうみ「いやいや、こういうところはキッチリしとかないと」

澪「ゆうみが主導権握ってるな…」
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