ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】2

ーラスタ・ラヴ(2/14/夜)-

悠「バレンタインデーブラッド!」

優日「血のバレンタイン」

福太郎「ネトゲの何かやったよな。」

悠「うん」

ともき「え?」

悠「血のバレンタイン事件というのがネトゲであったんだ。」

真樹「イベントじゃなくて事件?」

悠「イベントではある。だが、事件でもある。MoE(Master of Epic:マスターオブエピック)」というMMORPG。事件が起こったのは、2005年2月14日だ。運営はこの日『オリアクスとルーチェの「恋のドキ☆ドキ Attack!~バレンタイン大作戦~」』というイベントを実施した。」

ともき「一見すると普通に見えるんだが…」

福太郎「ATTACKの文字がこれほど勇ましくそして悍ましく見えたことはあったやろうか」

悠「前提として「MoE」には、「非戦闘地帯(プレイヤー同士の戦闘禁止)」と、「戦闘地帯(プレイヤー同士の戦闘推奨)」があったことを言っておく。」

優日「うーん、これは間違いなく非戦闘地帯でのイベント!」

悠「このイベントは、ざっくりいうと「非戦闘地帯プレイヤーで、戦闘地帯プレイヤーに愛を伝えよう!」といったニュアンスでアナウンスされいた。」

ともき「あっ(察し)」

悠「このため、普段「非戦闘地帯」で生活する生産職系のプレイヤー達は、チョコレート生産アイテムを大量に持った状態(料理をするつもりだったので、武器や鎧はほとんど持っていなかった)で「戦闘地帯」に移動する。」

福太郎「飛んで火にいる夏の虫」

真樹「地雷原を猛ダッシュ」

悠「そこでチョコレート作りや合コンのようなことをしていまたが、運営の指示によって「戦闘地帯」のプレイヤー(ゴリゴリの戦闘職)がイベント会場を襲撃。わずか1時間ほどで、「非戦闘地帯」のプレイヤーはほぼ全員が虐殺された。」

優日「分かっていた分かっていたのに」

福太郎「狩るものと狩られるもの」

ともき「え、運営の指示?」

悠「「愛を伝えに行ったら皆殺しにされた」という状況に大きなショックを受けた多くの「非戦闘地帯」プレイヤーたちは、これをきっかけとして大量に引退」「MoE」のプレイヤー人数を大きく減らす原因となった。」

ともき「いや、だからさ運営の指示?」

悠「この事件、そもそも運営が何をしたかったのかがわからないんだよなぁ。本来ならば、イベント中は戦闘を禁止するようにしておくべきだしぃ。」

優日「で、本当のところは?」

悠「「非戦闘地帯」vs「戦闘地帯」の大規模戦闘をもくろんでいた模様」

ともき「いろいろとひでぇ」

悠「「へのへのもへじ」ってあるじゃん?」

ともき「……あっ、前置きッ!」

福太郎「唐突過ぎてツッコミがワンテンポ遅れたね。」

悠「「へのへのもへじ」の代わりに「へめへめくこひ」ってかくと女性っぽい顔がかける。「こ」が口で「ひ」がかおの輪郭な。」

真樹「なんでその話今したの?」

悠「……はい、小鳥遊お勉強問題!シレン2:シレンの特定のステータスを一時的に半減させる魔法を唱えてくる神官のような姿をしたヒツジ型のモンスターの名前は?1.たぬき親父2.狐娘3.ひつじ神官4.ボーパールラビット」

優日「ボーパールラビットなら一時的に命を奪えるよ」

福太郎「頸はね、即死」

真樹「ステータスとはいったい、うごご」

ともき「ひつじ神官」
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