ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】5

ーラスタ・ラヴー

悠「ちぇき。リッカいるか?」

六花「ん?なにー?」

悠「おう、今スイカひと玉っていくらだ?」

六花「大玉三千、中玉で二千五百~ってところかな。」

悠「まだ二千切らんか…」

六花「まーもうすぐだよー。あたしは二千切っても二千五百から売る気だけどねー。」

悠「酔っぱらい相手には良いけど俺には勘弁してくれよ」

六花「もちろん、悠くんは三千だよー。」

悠「より増えてるし……。そういうボリ方は金持ってる王様からボレ。」

六花「ダメダメー。崇は普通には買ってかないし、うちのお母さんがサービスでメロンとかポンポン渡すからねー。」

美喜「あはは。気前いいものね。リッカのお母さん」

悠「あの人は気っ風ががいいからなぁ。」

六花「見栄張ってるだけだし…こっちは恥ずかしいし…」

悠「俺もまた店手伝って今度リッカ母に気に入られてみようかな?」

六花「やめてよ。悠くんがヘタに張り切ると後々、あたしに負担がくるんだからー」

澪「張り切るのに負担?」

六花「悠くんは細かい。棚の下とか、冷蔵庫の隅まで掃除するから後で……『なんで、悠君はここまで出来て、毎日やってるアンタはできないのかねぇ…はぁ、やれやれ。』って小言いわれるんだよー!」

悠「なら、キッチリ掃除しろよ」

六花「教会の掃除して、店の掃除までしたら飽きちゃう。」

悠「そりゃ仕方ない」

澪「え、肯定?」

六花「あ、そうだ。話しは変わるけどーイチゴが最終戦なんだよねー。買わない?」

悠「イチゴか……いくら?」

六花「今は二パックで四百まだ甘いけど、味も見た目も落ちてるし。できたら片付けたいんだよねー。」

美喜「どのくらい残ってるの?」

六花「六くらいだったかなー?」

悠「六は多いな……」

ともき「ちわ。なんの話で盛り上がってるんだ?」

悠「イチゴ柄のパンツを穿いている少女はいるのかも知れないが縞パンを穿いている少女は本当にいるのかどうかの…」

澪「イチゴの話だ。リッカの店で在庫を片付けたいらしい」

ともき「なるほど」

悠「それでやっぱり青と白のストライプを皆押すけど、俺的には白と灰色に近い黒のストライプで靴下と併せて欲しいんだよ。いや、まてよ靴下はニーソでも全然いけるね。もちろん、黒のニーソ。白じゃなく黒のニーソ。ストッキングも黒。ただレギンスは萎えるからダメ!太ももまでのスパッツなら全然許すけ…」

ともき「悪かった。無視したのとツッコミを放棄したのは悪かったから落ちついてください。お願いします。」

澪「丁寧に謝らせちゃったよ……いっさい、ともき悪くないのに…」

悠「あ、そうだ。ともき一緒にイチゴ買わね?リッカが六パック千円で売ってくれるらしいから五百円づつで分けようよ。」

ともき「話題変えるの早いな…いい話だけど、ひとりで三パックも消費しないしなぁ」

悠「保存したらいい」

ともき「あ、ジャムにするのか?」

悠「正解。」

ともき「わかった。交渉成立だ。」

六花「千円っていってないんだけどなー。まぁ片付くしいいっかー。」
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