ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタラヴー

美喜「いらっしゃい。…って…なに?」

ともき「すいません。ちょっとコイツが意識はっきりするまで寝かせてくれませんか?」

悠「寝てねぇよ~…」

ともき「半分寝てるだろ。」

美喜「アンタ、ホントによく寝るわね…澪。」

澪「ハイハイ。ともき君そこのソファーに寝かせてやってくれ。」

ともき「あぁ。ありがとう。」

悠「うにゅ…ゆでたまご…」

ともき「坂東か…」

澪「いや、お空だな。タオルケットかけとくぞ。」

悠「うぃ…すぅ…すぅ…」

ともき「たく…なんで、こんな寝れるかな。」

柳「ほっほっほ。聞きたいですかな?」

ともき「うわっ?!え、えーと…確か…稲葉の…」

柳「古川柳じゃ。ほっほっほ。」

ともき「ど、どうも。(びっくりした。いつから居たんだ…)」

柳「はじめから居ましたぞ。一人で飲んでおっりましたが?」

ともき「っ?!」

柳「ほっほっほ。唇ですじゃ。」

ともき「は?」

柳「人間は考え事をすると僅かではありますが唇が動く。それを読み取っただけですぞ。まぁ、簡単な読唇術ですな。ほっほっほ。」

ともき「は、はぁ…」

柳「どれ、よろしければ、年寄りの一人酒につき合っていただけませんかな?」

ともき「あ、俺でよろしければ。」

柳「ほっほっほ。では、シンフォニーをもう二杯頼めますかな。」

美喜「はい。」

ともき「……」

柳「まぁまぁ、そんな固くならぬとも。気軽でいいですぞ。」

ともき「はぁ…あのじゃぁ、さっき言ったのは?」

柳「さっき?」

ともき「いや、悠がやたら寝る理由…」

柳「あー。たいした理由じゃないですがな。」

美喜「お待たせしました。」

シンフォニー
14度甘口ステア

白ワイン30ml
ピーチリキュール15ml
グレナデンシロップ1tsp

シュガーシロップ2tsp

材料をミキシンググラスでステアして、カクテルグラスに注ぐ

柳「どれどれ。カンパイ。」

ともき「あ、か、乾杯。」

柳「シンフォニーは「交響曲」「調和」という意味がありましてな。桃の香りが白ワインを優しく包み、甘口でいけるじゃろ?」

ともき「飲みやすいですね。」

柳「弥一は甘い酒が苦手でしたからなぁ…よく嫌な顔をしていたのを思い出すわい。ほっほっほ。」

ともき「は、はは…」

柳「さてさて…Jr.ですが一言でいえば病気。過眠病ですじゃ」

ともき「は?過眠病?」

柳「はい。」

ともき「それって…ナルコ…なんとかってやつ?」

柳「ナルコレプシーよく知ってましたなぁ。」

ともき「悠がやるゲームで少し…それより冗談っすよね?」

柳「ナルコレプシーは居眠り病で15から30歳の青年期に好発、昼間繰り返す居眠りの発作。笑いや喜びを伴った際に筋肉の力が抜ける情動脱力発作を主症状として睡眠麻痺(金縛り)や入眠時幻覚をともなうことがある慢性発作性疾患でレム睡眠過剰という睡眠の質的異常の病気ですな。じゃが…Jr.の場合は突発的過眠症ですな。」

ともき「突発的過眠症?」

悠「すぅすぅ…」
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