ｰラスタ･ラヴｰ

拳二「うぃーす。集金だコラッ。」

美喜「あら、うちは一ノ瀬に払うみかじめなんか無いわよ？」

拳二「かっかっか。まったく、粋なお姉ちゃんだ。しかもフリフリのメイド服ときてらぁ」

美喜「……」

悠「おっさんよう。セクハラは俺の専売特許だ勝手にやるな。金とるぞ」

拳二「あー？セクハラして金とられんならわかっが、セクハラするのに金とるってのぁどーいう理屈だ。」

悠「ここは俺のセクハラステージ…だからな。」

拳二「ほぅ…」

澪「あのすいません。意味わからない事でカッコつけて話すすめないでくれませんか？というか、止めてくれませんか？」

悠「わぉ…澪が他人行儀になっちゃったよ……」

美喜「誰でもそうなるわよ…」

拳二「かっかっか。」

悠「笑ってんな！っか、何しにきてんの？」

拳二「オッサンがバーに来ちゃいけねぇルールはねぇはずだ。」

悠「やかましい。」

拳二「かっかっか。オメェが居るような気がしたから覗いただけだ。」

悠「あー？」

拳二「オメェがいるとビンッと来るんだよ。お、ここにいるなぁって」

悠「気色悪いこというな……オッサンにモテてもうれしかねぇし」

拳二「かっかっか。諦めな。お前はイロモノを惹き付けるエサと同じだ。」

悠「イロモノじゃなく、色っぽい姉ちゃんをご所望だぜ」

拳二「そら、俺も同じだな。」

美喜「こっちを見るな…」

悠「いっひっひ」
拳二「かっかっか。」

澪「(うわぁ…兄弟(親子？)みたいだ)」

悠「そういや…拳二ホラー映画とか見るか？」

拳二「藪から棒だな。」

悠「いいえ、壁から釘です。いや…昨日ゾンビの話で盛り上がってな。」

拳二「ゾンビィ？」

悠「いや、考えたらお前は普通に生き残るタイプだな…。」

拳二「あー…なんとなくわかった。最後どうやって死ぬかみたいな感じだろ」

悠「いや、生き残るって…話だったんだけど」

拳二「まぁ…死ぬなら寿命を全うしてしにてぇよな。」

悠「お前にゃ無理だ。」

拳二「お前の事だばか。」

悠「あー？」

拳二「お前みたいなバカはバカな死にかたしそうだからな。」

悠「アホか。こちとら怖がりなんだ。」

拳二「けど、お前寝たきりになったら延命する気ねぇだろ」

悠「そりゃ、管につながれて歩くことも飯食うこと出来なくなるくらいならな。」

拳二「けっ、それの何が悪い。それが、生きるって事じゃねぇか。それが戦ってる事じゃねぇのか。」

悠「あのなぁ、急に説教垂れんな。こちとらまだ18だぞ。死ぬだの寝たきりだの縁起でもないこというなっての。」

拳二「おー…悪い、悪い。ちぃーと興奮しちまった。」

悠「暑苦しいのに、熱いからウザイだよ…。オッサンは…」