ｰラスタラヴｰ

美喜「今日は暇ね。」

澪「ですね。店開けてから誰も来ないことなんか滅多に無いのに。」

美喜「誰かが店の外で客を入らせないようにしてるのかしら。」

澪「この店にそんなことする命知らずいませんて…」

？「大丈夫よ。ちょっと境界をいじってるだけだから。後で戻しとくわ。」

澪「あぁ、なるほど……って…紫？！」

紫「ハーイ。」

美喜「一見さんはお断りよ？」

澪「いや、平然と会話しないでくださいよ…」

紫「大丈夫よ。ツレが居るから。」

澪「ツレ？」

紫「はい、一名様ご案内」

悠「ガハッ？！」

澪「悠？！」

美喜「あ、落ちてきた。」

悠「痛っっ…な、なにしゃがる！」

紫「誰がババァかしら？」

悠「そんな、紫様からは少女臭しか致しませんです。」

紫「あらそう。うふふ。」

悠「あははは。」

美喜「分かりやすいくらいの上下関係ね。」

悠「ババァには逆らうなと教えが」

紫「なにか言った？」

悠「言ってません。スキマ開かないでください。送らないでください。」

澪「一応きくけどご注文は？」

悠「オリエンタル…」

澪「了解」

悠「っか、なんで来た？」

紫「なんでって、単細胞の作者がいい加減ネタがないからよ。」

悠「そんなリアルな回答いらん。」

紫「聞いたのは悠よ。」

澪「お待たせしました。」

オリエンタル
25度中口シェーク

ライウィスキー24ml
スイートベルモット12ml
ホワイトキュラソー12ml
ライムジュース12ml

材料をシェークして、カクテルグラスに注ぐ。

紫「あら綺麗なオレンジに近い黄色ね。」

悠「オリエンタルは「東洋の」または「東洋人」って意味だ。ライウィスキーにスイートベルモットのコクと柑橘系の酸味を加えた飲みやすいカクテルだ。」

紫「やん、悠がス･テ･キ」

悠「冗談はいいから。乾杯」

紫「あら、失礼ね。ま、乾杯」

悠「ふぅ…」

紫「あら、お疲れかしら？」

悠「人生に疲れ気味だ。」

紫「あら、ならうちに来ればいいじゃない。簡単に人生変わるわよ？」

悠「人生終わるの間違いだろ。」

紫「結界「夢と現の…」

悠「冗談だからスペルしまってくれ。死ぬからマジで。」

紫「そんな脆くないでしょ」

悠「脆いさ…もう一杯どうだ？」

紫「酔わせてどうするき？」

悠「この程度で酔わないだろ。っかなんもしねぇし。」

紫「手が早いで有名な癖に。」

悠「だれがだ。」

紫「悠よ。女と見れば誰彼なしに手をだして…」

悠「アホか。」

紫「つれないわね～。拐っちゃおうかしら。」

悠「ゴールデン・ウィークも近いしなぁ…ってなるか！」

紫「あぁん、ゆかりんなんか酔っちゃったかも。介抱して…」

悠「吐けば楽になるぞ。」

紫「スキマ流し決定ね。」

悠「可愛い女を教えてやる。」

紫「聞きましょうか。」

悠「お勧めの物件はこちら、宗方六花、月見里優日、桜華鈴猫、炎銃、春野翡翠。これが写真だ。」

紫「あらあら…どの娘なら拐っていい？」

悠「お持ち帰りは却下で」