ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】5

ーラスタ・ラヴー

悠「ちぇき~」

澪「よっす」

美喜「……」

悠「なぁんかウルトラ蒸しあちぃな。」

美喜「……」

澪「だな。雨と熱気で蒸し蒸ししてな…」

美喜「……」

悠「っか、美喜どした?なんか顔色悪いぞ」

美喜「…なんでもないわよ」

悠「いや、いつもの感じじゃない。熱でもあるんじゃないのか」

美喜「なんでも…」

ヘタッ…

澪「オーナー?!」

悠「美喜?!」

美喜「あ、あれ?はは…なんか足がよたついちゃった」

悠「いやいや、それダメだろ。ほら、立てれるか。仮眠室いくぞ」

美喜「平気よ。」

悠「へたりこんだやつが平気な訳あるか。」

美喜「ちょっと足がもつれただけよ」

悠「よいしょ!」

美喜「きゃっ!ちょ、なによ!降ろしなさい!」

悠「澪、ちょいこの屁理屈娘を仮眠室ほりこんで来るから頼むな。」

澪「あぁ、よろしく頼む」
美喜「澪!」

悠「はいはい、暴れるなよ~」








ー仮眠室ー

悠「降ろすぞ」

美喜「ムス…」

悠「そんな膨れっ面するなよ美人が不細工になるぞ。うりうり」

美喜「うに~…って頬をうにうにするな!」

悠「暴れるなってのまたよたつくぞ。ベットでおとなしく寝てろ。」

美喜「はぁ…寝ろってすぐに寝れるわけないでしょ。」

悠「絵本でも読みきかせようか?」

美喜「私は子供か」

悠「ときどき、すげぇ子供っぽいじゃぶふっ!」

美喜「うっさい…」

悠「枕投げなさんさよ…。じゃあなんだ歌でも歌えってのか?」

美喜「アンタが歌…?」

悠「まぁ、嘘だけどな。」

美喜「うざ…」

悠「酷っ…。ここまで運んでやったのに」

美喜「ふん、頼んでないし」

悠「あ、二回目だな」

美喜「なにがよ」

悠「美喜をお姫様だっこ。相変わらずかるいな~。」

美喜「はぁ…なんで二回もされてるんだろ」

悠「運命じゃね?そんな軽いから夏バテすんだよ。っか、夏バテにも早いし」

美喜「うるさいわね…。」

悠「ちゃんと飯食ってるのか?」

美喜「食べてるわよ。」

悠「甘いもんばっかでむりくり体重増やそうとかしてないか?」

美喜「……」

悠「おい。」

美喜「禅みたいな事はしてないわよ。」

悠「……。」

美喜「な、なによ」

悠「少しだけ呆れた。」

美喜「っ…」

悠「まぁいいや、休んでろ。今日は俺がヘルプに入るから。」

美喜「は?」

悠「別にバイト代なんか要求しねぇよ。」

美喜「そうじゃなくて!」

悠「はいはい、いいから寝てろ、寝てろ。俺は病弱美女も好きだけど、お前みたいなのは元気な方が好きだからな」

美喜「なっ…」

悠「ま、礼ならデートでも考えといてくれな~」

美喜「……バカ」
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