ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタラヴー

美喜「いらっしゃい。」

紅「ちっす。」

澪「久しぶりですね…って…」

真桜「……」

紅「ほい。こっち座れよ」

真桜「……」

美喜「紅…あんたはまだマトモな奴と思ってたのに…女児誘拐は立派な犯罪よ?」

紅「妙な勘違いは勘弁してくれよ。なぁ、嬢ちゃん。」

真桜「……このお兄ちゃんに…ついてきたら何でも買ってやるって…言われたなの。」

美喜「澪、警察呼んで」

紅「ちょ!!待った。この嬢ちゃんはホントに違うんだよ。なぁ?」

真桜「ふぅ…そもそも、真桜にも相手を選ぶ権利くらいはあるなの。」

澪「なんか、急に大人びたような…」

紅「そりゃ…この嬢ちゃん。無茶くちゃ頭いいからな。」

真桜「周りが…足りてないただけなの」

美喜「なになに、そんなにすごいのその子?」

紅「マサツーセッツ卒だ」

真桜「…マサチューセッツなの。」

澪「へぇ…って大卒?!」

真桜「そのとおり…博士号も取得…首席卒業…なの」

美喜「えと……冗談?」


真桜「好きに思ってれは…いいなの。」

紅「ま、っーことでなんかノンアルコールの頼むな。」

澪「あぁ。わかった。」

真桜「……」

紅「ん?ごきげん斜めか?」

真桜「…なんで真桜がお前と来ないと…いけないなの」

紅「ま~あれだ。悠の代理?」

真桜「帰る…なの」

紅「まーまー、ちょっと話しようぜ。」

真桜「こっちには別に話す事なんかない…なの」

美喜「あはは。なかなか手厳しい娘ね。けど、どうせならこれだけ飲んでいけば?」

プッシーフット
0度中口シェーク

オレンジジュース45ml
レモンジュース15ml
グレナデンシロップ1tsp
卵黄1個分

充分シェークして、シャンパングラスか大きめのカクテルグラスに注ぐ。

紅「ナイス。美喜嬢。ほい、乾杯。」

真桜「……乾杯なの」

紅「お…甘いな。」

真桜「もう少し具体的な…感想は…言えないのかなの?」

紅「美味い」

真桜「ガキか…。コクがあるとか…ソフトな飲み口とかあるだろ…なの。」

美喜「なら、お嬢ちゃん。意味はわかる?」

真桜「「猫のようにこっそりと歩く」…が本来の意味なの。…カクテルの名前は、アメリカの禁酒運動家と…して知られる…ウィリアム・E・ジョンソンのあだ名に…由来すると…言われてるなの。」

美喜「正解。」


澪「はぁ…ほんとたいしたもんだな。」

真桜「別に…なの」

紅「嬢ちゃんてなんか苦手な事なんかないのか?」

真桜「…仮にあったとしても…普通口走ると思うか…なの?」

紅「それもそうか…。案外虫とか嫌いだったり?」

真桜「……好きじゃないがいたら…普通に潰すなの。グチャ…っとななの」

紅「そか…」

真桜「もちろん…邪魔になるなら…お前もグチャ…なの」

紅「あはは。そりゃ怖いな。肝に命じとくよ。」

真桜「そうしとけ…なの」
36/100ページ
スキ