ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】5
ーラスタ・ラヴー
柏「それから探偵や調査員を雇って調べさせたが犯人はおろか反抗の手口すら特定不可だ」
ともき「警察には届けなかったんですか?」
柏「ふー…宝石の多くは盗品だ。」
悠「ぁん?」
柏「ゴート子爵は評判が悪い奴でな人呼んで強盗子爵。犯罪すれすれのあくどい真似で富を築いた。コレクションも盗品と知りながら安く買い叩いたもんだ。エメラルドこそ盗品ではなかったようだが、警察に知らせたら不味いような手段で手にいれたんじゃないか?」
悠「やれやれ…っか、じゃあなんでお前が?」
柏「ゴートは死んだ。だが、死期を悟ってたんだろうな二十年前の事件を解決しないと死んでも死にきれないと前月友の会の紹介で呼ばれてやむをえず調査を引き受けた。」
悠「はぁ?お前は友の会の会員じゃ無いだろ」
柏「どっかのバカ野郎は俺とお前を名字だけで判断して俺の方に依頼が来た。警察だってのによ…」
悠「お前に間違えられるとは心外だ」
柏「こっちのセリフだクソガキ」
ともき「まぁまぁ、それで解決は?」
柏「できてたらわざわざコイツの面なんか見に来ねぇよ。資料と子爵の私室の写真くらいは持ってきたが」
悠「……」
翼「けど、二十年前の事件なんて今さら何の証拠も無いんじゃないですか?」
柏「無いだろうな。」
ともき「キッパリ言いましたね」
柏「まぁな。ただ、万が一そこのボンクラが真相を」
悠「うん。見抜いた。」
柏「ってな風に見抜け……ぁん?」
ともき「わかったのか!?」
悠「まず、犯人がドアから忍び込んだとは考えられん。子爵がちょっと振り向いたら姿を見られてしまうからな。透明人間でもないかぎりそんな危険を冒すはずがない。となればだ…犯人は部屋の中に隠れていたことになる」
柏「アホか。そんなこと俺も考えた。だが、人が隠れられそうな場所はねぇだろ。写真見てみろ」
四方は壁。
ひろすぎす狭すぎずでクローゼットなどは無し。
ドアも出入り口のみ。
悠「上はどうだ?シャンデリア」
柏「ぁ?シャンデリアだと?」
悠「犯人がどうやったかはわからないが……例えば窓の外の枝にパチンコを仕掛けて、ヒモの先をラジコンカーかなにかに結びつけておきコントローラーで走らせればヒモがほどけてパチンコの石が窓ガラスに直撃する。子爵が気をとられているスキにシャンデリアの上からトリモチのようなものを降ろしてすかさすサッと引き上げれば宝石消失事件の完成だ。」
柏「バカをいうなシャンデリアの上に隠れる可能性は俺も考え錘をぶらさげ計測してみたが30キロが限度だ。」
悠「ボケ。ガラスが割られたとき子爵は子供のイタズラかと思ったんだろ。だが、お屋敷の敷地内で近所の子供が石を投げたりするロケーションじゃない…ってことは…」
「「「てことは?」」」
悠「パチンコ、トリモチ、ラジコンカーこれから連想できるように当時この屋敷にはいたずらをしそうな子供が住んでいて、体重30キロにも満たないガキが犯人だと推測される」
柏「っ……バカな」
悠「常識で判断するな。」
柏「ちっ、出てくる。」
ともき「……なぁ、悠。」
悠「あん?」
ともき「この資料に下働きの女性の子供で五歳くらいの男の子が居たって書いてあるんだけど」
翼「五歳でほぼ完全犯罪か…」
悠「それがどした?」
ともき「その子供の名前が…パルン」
悠「ふぅん。」
ともき「パルン…ルパン…なんか似てないか?」
悠「……はは、悪い冗談だな。」
柏「それから探偵や調査員を雇って調べさせたが犯人はおろか反抗の手口すら特定不可だ」
ともき「警察には届けなかったんですか?」
柏「ふー…宝石の多くは盗品だ。」
悠「ぁん?」
柏「ゴート子爵は評判が悪い奴でな人呼んで強盗子爵。犯罪すれすれのあくどい真似で富を築いた。コレクションも盗品と知りながら安く買い叩いたもんだ。エメラルドこそ盗品ではなかったようだが、警察に知らせたら不味いような手段で手にいれたんじゃないか?」
悠「やれやれ…っか、じゃあなんでお前が?」
柏「ゴートは死んだ。だが、死期を悟ってたんだろうな二十年前の事件を解決しないと死んでも死にきれないと前月友の会の紹介で呼ばれてやむをえず調査を引き受けた。」
悠「はぁ?お前は友の会の会員じゃ無いだろ」
柏「どっかのバカ野郎は俺とお前を名字だけで判断して俺の方に依頼が来た。警察だってのによ…」
悠「お前に間違えられるとは心外だ」
柏「こっちのセリフだクソガキ」
ともき「まぁまぁ、それで解決は?」
柏「できてたらわざわざコイツの面なんか見に来ねぇよ。資料と子爵の私室の写真くらいは持ってきたが」
悠「……」
翼「けど、二十年前の事件なんて今さら何の証拠も無いんじゃないですか?」
柏「無いだろうな。」
ともき「キッパリ言いましたね」
柏「まぁな。ただ、万が一そこのボンクラが真相を」
悠「うん。見抜いた。」
柏「ってな風に見抜け……ぁん?」
ともき「わかったのか!?」
悠「まず、犯人がドアから忍び込んだとは考えられん。子爵がちょっと振り向いたら姿を見られてしまうからな。透明人間でもないかぎりそんな危険を冒すはずがない。となればだ…犯人は部屋の中に隠れていたことになる」
柏「アホか。そんなこと俺も考えた。だが、人が隠れられそうな場所はねぇだろ。写真見てみろ」
四方は壁。
ひろすぎす狭すぎずでクローゼットなどは無し。
ドアも出入り口のみ。
悠「上はどうだ?シャンデリア」
柏「ぁ?シャンデリアだと?」
悠「犯人がどうやったかはわからないが……例えば窓の外の枝にパチンコを仕掛けて、ヒモの先をラジコンカーかなにかに結びつけておきコントローラーで走らせればヒモがほどけてパチンコの石が窓ガラスに直撃する。子爵が気をとられているスキにシャンデリアの上からトリモチのようなものを降ろしてすかさすサッと引き上げれば宝石消失事件の完成だ。」
柏「バカをいうなシャンデリアの上に隠れる可能性は俺も考え錘をぶらさげ計測してみたが30キロが限度だ。」
悠「ボケ。ガラスが割られたとき子爵は子供のイタズラかと思ったんだろ。だが、お屋敷の敷地内で近所の子供が石を投げたりするロケーションじゃない…ってことは…」
「「「てことは?」」」
悠「パチンコ、トリモチ、ラジコンカーこれから連想できるように当時この屋敷にはいたずらをしそうな子供が住んでいて、体重30キロにも満たないガキが犯人だと推測される」
柏「っ……バカな」
悠「常識で判断するな。」
柏「ちっ、出てくる。」
ともき「……なぁ、悠。」
悠「あん?」
ともき「この資料に下働きの女性の子供で五歳くらいの男の子が居たって書いてあるんだけど」
翼「五歳でほぼ完全犯罪か…」
悠「それがどした?」
ともき「その子供の名前が…パルン」
悠「ふぅん。」
ともき「パルン…ルパン…なんか似てないか?」
悠「……はは、悪い冗談だな。」