ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】5
ーラスタ・ラヴー
柏「おい、ボケ。力貸せ」
「「「……」」」
悠「死ね。」
「「「……」」」
柏「人が頭下げてんのにその態度かクソカス」
悠「ふんぞり返ってるだけだろ死んでやり直せ。っか、俺の前から今すぐ消えろ」
柏「ちっ…黙って話し聞けや」
悠「ぁん?命令されんの嫌いなんだよ。特にお前とかな…」
ともき「あの…二人ともやめませんか?」
柏「ちっ…」
悠「けっ…」
翼「よく間に割って入れたな」
ともき「アレでも柏さんは区別できる人だから…」
柏「……40カラットのエメラルドの話だ。」
悠「40?…世界最大級のエメラルドがどうした。」
ともき「(あ、悠が食いついた)」
美喜「話の腰を折るけど…40カラットってそんなに大きいの?ダイヤとかサファイとかってもっと大きいって聞くけど」
悠「エメラルドだと最も大粒の部類だ。もともと大きな原石が少ないうえにエメラルドはかなり割れやすい。一メートルの高さから落としたら間違いなく割れるくらい劈開性が強いのに、昔はトンカチで叩いて割れなかったら本物のエメラルドっていうデマが信じられてたから大粒の石は全部割られてしまって、40カラットはかなり珍しいんだ」
翼「劈開性って?」
悠「結晶体が一定の面に沿って割れることだ。割れやすい性質。」
美喜「なんでそんなこと知ってるの?」
悠「名探偵友の会に宝石商系の知り合いがいるのと少しだけ商売したことがある……まぁ、そんな事はさておき、それだけの逸品なら必ず経歴が記録に残ってるだろ」
柏「グリーンコンチネント(緑の大陸)41カラット。かつての持ち主は、法王から王様まで…めぐりめぐって最後の所有者はフランスの大富豪ゴート子爵。」
悠「それで?」
柏「子爵から宝石盗難事件の調査を依頼された。そのリストの中にグリーンコンチネントがあった」
悠「事件が起きたのは?」
柏「二十年前」
悠「アホかー!なにが悲しゅーて二十年前の事件を今ごろ調べとるんじゃい!」
柏「黙れ、最近依頼されたんだよ!」
悠「ちっ…」
柏「事件当日は収集した多くの宝石をテーブルに広げて悦に入っていた…」
すると、何者かが石を投げ込んで後ろの窓ガラスが割れた。
子供のいたずらかと思い辺りを見回しても人影はなし。
ふとテーブルを見やると宝石は消えていた。
窓に気をとられているスキに誰かがドアから忍び込んで宝石を盗んでいったとしか考えられない状況。
柏「当時現場の近くにいたのは執事ただ一人当然子爵は彼が犯人だと思い、脅したりすかしたり、さらには下男に命じて痛め付けたりさせたが知らぬ存ぜぬの一点張りだ。しまいにはどっからか嘘発見器を入手して執事を調べたが明らかにシロ。そこでようやく犯人は別にいると納得した訳だ。」
翼「その後、執事さんはどうなりました?」
柏「すぐやめたに決まってるだろ」
悠「だろうな」
柏「おい、ボケ。力貸せ」
「「「……」」」
悠「死ね。」
「「「……」」」
柏「人が頭下げてんのにその態度かクソカス」
悠「ふんぞり返ってるだけだろ死んでやり直せ。っか、俺の前から今すぐ消えろ」
柏「ちっ…黙って話し聞けや」
悠「ぁん?命令されんの嫌いなんだよ。特にお前とかな…」
ともき「あの…二人ともやめませんか?」
柏「ちっ…」
悠「けっ…」
翼「よく間に割って入れたな」
ともき「アレでも柏さんは区別できる人だから…」
柏「……40カラットのエメラルドの話だ。」
悠「40?…世界最大級のエメラルドがどうした。」
ともき「(あ、悠が食いついた)」
美喜「話の腰を折るけど…40カラットってそんなに大きいの?ダイヤとかサファイとかってもっと大きいって聞くけど」
悠「エメラルドだと最も大粒の部類だ。もともと大きな原石が少ないうえにエメラルドはかなり割れやすい。一メートルの高さから落としたら間違いなく割れるくらい劈開性が強いのに、昔はトンカチで叩いて割れなかったら本物のエメラルドっていうデマが信じられてたから大粒の石は全部割られてしまって、40カラットはかなり珍しいんだ」
翼「劈開性って?」
悠「結晶体が一定の面に沿って割れることだ。割れやすい性質。」
美喜「なんでそんなこと知ってるの?」
悠「名探偵友の会に宝石商系の知り合いがいるのと少しだけ商売したことがある……まぁ、そんな事はさておき、それだけの逸品なら必ず経歴が記録に残ってるだろ」
柏「グリーンコンチネント(緑の大陸)41カラット。かつての持ち主は、法王から王様まで…めぐりめぐって最後の所有者はフランスの大富豪ゴート子爵。」
悠「それで?」
柏「子爵から宝石盗難事件の調査を依頼された。そのリストの中にグリーンコンチネントがあった」
悠「事件が起きたのは?」
柏「二十年前」
悠「アホかー!なにが悲しゅーて二十年前の事件を今ごろ調べとるんじゃい!」
柏「黙れ、最近依頼されたんだよ!」
悠「ちっ…」
柏「事件当日は収集した多くの宝石をテーブルに広げて悦に入っていた…」
すると、何者かが石を投げ込んで後ろの窓ガラスが割れた。
子供のいたずらかと思い辺りを見回しても人影はなし。
ふとテーブルを見やると宝石は消えていた。
窓に気をとられているスキに誰かがドアから忍び込んで宝石を盗んでいったとしか考えられない状況。
柏「当時現場の近くにいたのは執事ただ一人当然子爵は彼が犯人だと思い、脅したりすかしたり、さらには下男に命じて痛め付けたりさせたが知らぬ存ぜぬの一点張りだ。しまいにはどっからか嘘発見器を入手して執事を調べたが明らかにシロ。そこでようやく犯人は別にいると納得した訳だ。」
翼「その後、執事さんはどうなりました?」
柏「すぐやめたに決まってるだろ」
悠「だろうな」