ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】5

ー小鳥遊邸(広間)ー

真桜「……」
鈴猫「……」
翡翠「……」

悠「はい、えーとですね。先日は一度家に帰って呑みにいきました。そけで拳二の野郎に捕まって、キャバにもいきました。けど、一線は越えていません。証拠に拳二と途中までタクシーで一緒でした、なのでキスマークについてはキャバで出来たものと思われます」
ともき「ま、まぁ…本人も反省してるようだし…」

優日「本当にそう思う?」

ともき「……」

悠「だまらんといてぇ!ともきはん!フォローしてや!っか、優日はなんやねん!」

ともき「おかしな方言になってるぞ」

翡翠「…くす…」

悠「翡翠は笑った。」

真桜「やかましい…なの」

悠「すいません。」

鈴猫「けど、瓦谷さんに捕まってなし崩しな結果なんだよね?」

悠「はい。あのバカに捕まりました。」

優日「それで仕方なく綺麗なお姉さんにお酌されてお喋りしてあんな事やこんな事やどんな事に…」

悠「前者は否定できないけど後者は断じてない!っか、お前はなんなんだどっちの味方だ!」

優日「8:2で真桜ちゃん達の味方かな」

悠「なけなしの2でフォローしてよ…」

ともき「はぁ、なんで俺まで同席してんだか…」

悠「ともきはさっき俺のためなら地獄の底まで着いてきてくれるっていったじゃないか」

ともき「まったく記憶にない」

悠「俺たち親友だろ」

ともき「ときどきやめたくなるけどな。」

悠「というか、今、ともきが居なかったら俺は泣く。頼むからひとりにしないでくれよ~」

ともき「わかった、わかったから情けない顔するな……」

鈴猫「ぁ…」

優日「……それにしてもアレだよね。悠は拳二さんのこと嫌ってるわりには一緒に行動するよね」

悠「いや、拳二を嫌ってはねぇよ。そりゃ、ヤクザは確かに嫌いだけど拳二にとって俺は数少ないカタギのツレだ。俺にとっても普通に悪態つけるダチだし…」

優日「ってな感じで数少ないお友だちの誘いは断れない訳だし……鈴猫さんも真桜ちゃんも許してあげない?それに悠はまだ別に誰かと付き合ってる訳じゃないんだし」

鈴猫「え……あ、うん。」

真桜「釈然としないが…まぁ折れてやるなの。」

悠「ありがとうございます!」





ともき「許してもらえて良かったな」

悠「っか、振り替えってみたら別に怒られるような事してないよな?キャバいっただけだし」

優日「そういうこというから天の邪鬼っていわれるんだよ?」

悠「っか、よくフォローしてくれたな。」

優日「うーん、悠のフォローっていうか、鈴猫さんのためかな」

悠「あん?」

優日「鈴猫さん悠が情けない顔してるとき困ってたし。本当ははじめから怒ってなかったんじゃないかなって思ってね。」

悠「怒ってないのに俺は正座させられたのか…」

優日「真桜ちゃんは怒ってたからね。」
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