ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】5

ーラスタ・ラヴー

悠「あー…眠い」

紅「zzz…」

澪「紅さんは座ったまま寝てるし…なんかあったのか?」

悠「美人の人妻と朝までトークしてだけだ」

澪「は?」

悠「気にするな…はぁ、しかしどうして俺は女運がないのかねぇ」

澪「なんだよ。藪から棒に」

悠「いいえ、壁から釘です。」

美喜「そのやりとり挟まないと話進めれないの?」

悠「はっはは、溢れる教養、足りない栄養ってな……いや、じゃなくて俺には夜中寝泊まりさせてくれるような女はいないって話だよ。」

澪「……」

美喜「アンタなんか夜、部屋にあげたらタダじゃすまないでしょ」

悠「あのな…いくら俺でも合意の上じゃなきゃやらないから」

澪「合意の上だったらやる気かよ…」

悠「コホン…ま、そのくらいでいいんだけどな。」

澪「?」

悠「いや、リアルな話、下手に俺みたいなのをホイホイ家にいれちゃいかんって事。寝泊まりくらいなら俺にはマン喫でも最悪駅のホームもあるしな。」

澪「そんなところに泊まるなよ。俺はいつでも悠くらい泊めてやれるぞ。」

悠「澪は優しいなぁ。こんど機会があったら頼むな。」

紅「っか、大抵のやつは泊めてくれるだろ」

悠「起きたのか」

紅「いらんときはベタベタに甘えるのにこーゆー時はひとりでどうこうするんだからなぁ…友達がいないぜ。」

悠「いっひっひ。そういう性分なんだ仕方ないだろ」
ともき「ちわっ、あ、悠居た。」

悠「おーともき。どった?」

ともき「真桜ちゃんと鈴猫さんが家で待ってるぞ。キスマーク&朝帰りの件で」

悠「……終わった話じゃん」

ともき「二人には終わって無かったんだろ」

悠「……帰りたくないなぁ」

美喜「小学生か…」

悠「紅助けてくれ」

紅「しばらくSウルフの仕事があるから」

悠「美喜、Help me!」

美喜「自業自得」

悠「澪!」

澪「がんばれトラブルシューター」

悠「……」

ともき「ソッと手を握るな」

悠「お願い…いっしょにきて」

ともき「情けない声だすなよ…」

悠「頼むよ~」

ともき「着いてはいってもいいが……俺にできることなんてないからな。」

悠「あるさ。」

ともき「なにが?」

悠「ともきが居てくれるだけで安心できる。おれにとっては心強い味方だ。」

ともき「っ…」

美喜「仲がいいわね~」

澪「ちぇき~ってこういう時にいうんだよな。」

紅「ちぇき~」

悠「よし、ともきの気が変わらないうちに帰るぞ!」

ともき「はぁ…」
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