ｰラスタ･ラヴｰ

澪「ただいま戻りました」

悠「ちぇき～」

ともき「よっす」

翼「あ、スイカ」

悠「おう。四千三百円だ。」

ともき「高いな…」

悠「ノーブラリッカのハグつきでこのお値段だ。安いやすい。」

翼「なにやっちゃてんの…」

悠「ただ、ハグしただけだよ。ほんとうに。」

澪「悠、悠、オーナーがすっごいにらんでる。」

美喜「私のリッカと…ハグ？」

悠「うわぁ…翡翠抱っこしながら私のリッカとかいいだしてるよ…」

美喜「翡翠ちゃんは翡翠ちゃんで私のよ。」

翡翠「…？…」

悠「はいはい…それより暑いなぁ。こういう日はキンキンに冷えたビールに焼き鳥でやりたいな。」

ともき「おっさんくさいな…」

悠「美味いもののためならおっさんだろうとQBだろうと好きに呼んでくれ。」

ともき「QBは関係ないだろ」

悠「きゃきゃきゃのきゃ。」

澪「それハマってるのか？」

悠「素敵な笑い方だろ。」

翼「おかしいだろ」

悠「じゃあアンパンを用意してくれ。」

「「「えっ！？」」」

悠「つぶあんの中にひとつだけこしあんのパンを混ぜておくんだ。参加者にひとつずついきわたったら曲にあわせて順繰りに渡していく。曲が終わったところでこしあんを持っている奴が負けというわけだな。」

ともき「いったい何のことだ？」

悠「人呼んでこしあんルーレット。おかしいだろう？」

ともき「おかしいの意味が違う！！」

翡翠「…～～…」

美喜「翡翠ちゃんは爆笑ね…」

悠「じゃあ、調子にのって…あ、お金が落ちてる。これを猫ババしてオマワリサンに見つかったらどうしようあやまろうかな？ごえんなさい」

ともき「つまらないな」

悠「なら、やってみろ。ほら五円だま。」

ともき「お、五円玉ひろった！これも何かのご縁だろう」

悠「同じようなラベルじゃないか。」

ともき「そういう言い方されると俺のバリケードな心が傷つくだろう。」

翡翠「…～～～～…」

翼「わぁ…超爆笑…」

悠「なら、調子にのって、もう一発、五円玉とかけて家康の寝首をかこうとした大盗賊ととく！」

ともき「そのこころは？」

悠「石川五円門！おあとがよろしいようで…」

美喜「アンタって本当にしょうもないネタやジョーク考えるのは天才ね。」

悠「誉めるなら真っ直ぐ誉めてくれないか？」

美喜「誉めてないもの」

悠「にゃろぅ…」

翡翠「…ゆうはおもしろいよ？…」

悠「ありがとな。その言葉だけで心が笑われるよ」

ともき「笑われてどうする。」

悠「きゃきゃきゃのきゃ」

翡翠「…きゃきゃっ…」

翼「子供に妙なことを覚えさせるなよ…」

悠「え、俺のせい？」

ともき「他に誰がいる…」
悠「翡翠～今晩はデザートにスイカ食べような～」

翡翠「…コク…」

ともき「誤魔化した…」

翼「誤魔化したな…」