ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】5

ー宗方フルーツー

悠「ちぇき」

澪「ちわっ」

梓「いらっしゃい。」

六花「澪くんと悠くんが一緒なんてどったのー?」

悠「初デートなの…」

澪「はにかむな」

悠「うふ」

澪「そっと手を握るな!」

悠「好きなんだ!」

澪「うるさい!」

六花「あのー店の前で告白するのやめてもらえますか?」

悠「すまん、つい」

澪「つい、じゃねぇよ」

悠「けど、澪を好きなことに嘘偽りはない」

澪「いや、わかったから…屋外で騒ぐな。」

六花「仲良しなのはわかったけど、なにか買ってくのー?それとも冷やかしー?」

澪「あ、そうだ。オレンジ箱で注文してるはずなんだけど。」

六花「あー、はいはい。奥の冷蔵庫に入ってるよー」

悠「ま、目的の物があるのはわかったんだ。休憩してこうぜ。」

澪「少しくらいはいいか…」

悠「そのパイナップル串もらうぞ」

六花「三百円」

悠「リッカにつけとけ。」

六花「お断りだよ!」

梓「はは、たまには俺がおごるよ。」

リッカ母「いいよ、いいよ、リッカの給料から引いとくから皆好きなだけ食べな。」

六花「おかあさん?!」

リッカ母「アンタこの前ゆうくんに店番任せて逃げただろう?」

六花「うっ…」

リッカ母「まったく、なに考えてんだかね。私ゃ、情けなかったよ。」

六花「うぅ…」

悠「よっしゃ、喰らい尽くすぜ。」

梓「ごちになりまーす。」

澪「はは、いただきます」
リッカ母「じゃ、私はちょっと出てくるからね。ちゃんと店番してるんだよ。」

六花「ボソッ(はやくいけババア…)」

リッカ母「なんかいったかい?」

六花「お母さま、いってらっしゃいませ。」

悠「シャクお前もシャクシャク歪んシャクシャクでるシャクシャクなシャクシャクシャク」

六花「ちょ、飛んでる、パイナップル飛んでる…」

梓「食べるか喋るかどっちかにしろ」

悠「きゃきゃきゃのきゃ」

澪「なんっー笑い方だ。」

悠「っか、もうスイカ出てるんだな。ひと玉いくらだ?」

六花「四千二百円」

悠「本当は?」

六花「三千五百円」

悠「よし、四千五百で買ってやるから抱きつかせろ」

澪「なにいってるお前…」

六花「いいよー。ちゃんと買ってねー。」

梓「受け入れた?!」

悠「よし、こい。」

六花「ほい。」

ぎゅっ…

悠「…お前、ノーブラだろ」

六花「うん。」

悠「楽なのはわかるけど形崩れるぞ」

六花「邪魔なんだよねー。」

悠「とりあえず、ありがとうございました。四千五百円です」

六花「はい、まいどあり。」

澪「わからねぇ…あの二人がわからねぇ…」

悠「解らないことを考えるな、頭痛くならぁ」
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