ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】5

ーラスタ・ラヴー

悠「すぅ~…すぅ~…」

翡翠「…くぅくぅ…」

ともき「まるで兄妹だな。」

美喜「父娘じゃない?」

翼「子供なら、悠の上ならもう一人くらい寝れそうだな。」

悠「すぅ~…すぅ~」

♪~♪~

ともき「悠、電話鳴ってるぞ。」

悠「んんっ~…」

♪~♪~

翼「出る気ゼロだな…こうやって俺らの電話も無視ってるのか…」

ともき「悠、悠、電話だぞ」

悠「うう~…おでんはツミレが好きです…」

ともき「おでんはじゃなく、お電話だ!」

翼「シャレか…」

悠「お金をくれるのか?」

翼「は?」

悠「謝礼」

美喜「目が覚めてるならさっさと電話に出なさいよ。」

悠「もう切れたから平気だ。」

ともき「お前なぁ…」

悠「ん~…翡翠、そろそろ起きな~」

翡翠「…うにゃ…」

悠「まだ、眠いか?」

翡翠「……コク…」

ともき「ボーッとしてるな。」

悠「見た目通り低血圧なんだよ。よいしょ…」

翡翠「…ふゃん…」

悠「しっかし、もう暑いな…衣替えしないと」

ともき「悠の場合は服のカラーから変えないとダメだろ。」

美喜「年中黒、黒、黒…バカの一つ覚えね」

悠「失礼な灰色もある。それに長袖から七部丈、半袖、タンクトップと変わっていくだろ」

澪「袖の長さだけかよ」

悠「翡翠たかいたかーい」

翡翠「…♪…」

ともき「誤魔化すな。」

悠「翡翠も衣替えしないとな。」

翡翠「…?…」

美喜「翡翠ちゃん、よかったわね。悠が好きなだけ服買ってくれるって」

悠「What?!」

翡翠「…フルフル…」

翼「遠慮してるのか?」

翡翠「…わたしだけだめ…うみとなぎとまおういる…」

ともき「四人はキツいか…」

悠「当たり前だ。子供服は布が少ないくせに異様に高いんだぞ。ほいほい買えるか。」

美喜「甲斐無し」

悠「やかましい、こちとら無収入だよ」

翡翠「…むしゅうにゅう?…」

翼「えと、定期的にお金が入らないってこと…かな。」

翡翠「…クイクイ…」

悠「あー?どした?」

翡翠「…おかねない?…」

悠「……とりゃ」

ピシッ!
翡翠「…ふにゃ!…」

悠「ガキが変なことを心配するな。」

翡翠「…あぅ…」

ともき「おいおい…デコピンは止めろよ。お前のはむちゃくちゃ痛いんだから。」

悠「ちゃんと指加減はした。」

翼「翡翠ちゃん、大丈夫?」

翡翠「…へいき…」

美喜「つぎ、手出されたら投げ飛ばしていいのよ。」

悠「洒落にならんこというな…。」

翡翠「…ゆう…」

悠「あー?」

翡翠「…だっこ…」

悠「ん、おいで。」

翡翠「…♪…」

悠「まだ、寝ぼけてるな」

翼「これだけ喋って?!」
悠「普段、ここまで甘えん坊じゃないんだよ。」

翡翠「…すぅすぅ…」

ともき「ホントだ寝てる」
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