ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】5

ーラスタ・ラヴー

悠「ちぇき~ひれ伏せ愚民ども翼様がケーキを作ってくださったぞ。」

翼「なんで高圧的かつ偉そうなんだよ!普通に渡せよ」

紅「千夜ちゃん、ケーキだってよ。」

千夜「……俺はいい。」

美喜「澪、カットして配ってあげて」

澪「了解」

禅「全…種類…大きめ…で…お願い…します」

悠「おぉう禅が本気だ」

翼「身体壊さなきゃいいけど…」

崇「なんだ、ケーキにして持ってきたのか」

翼「あ、はい。さすがに気が引けたので」

崇「遠慮深いやつだ…そういう生き方だと損をするぞ。アイツを見てみろ。」

悠「どういう意味じゃゴラァ!」

崇「特にならないことしかしないって意味だ。」

悠「ぐっ…ハッキリいいやがって」

崇「くく、美喜。ブランデーをいれてくれ。」

悠「けっ、俺もブランデーくれ。」

美喜「はいはい。」

紅「おー美味い。おれ、ケーキって、シットリしすぎてるの苦手なんだよな。このパウンドケーキはいいな。」

翼「それはフルーツが新鮮だったから、思いきってしっかり焼いたんだ。水分は果物の果汁だけ」

鈴猫「こっちのケーキは逆に口にいれたらジュワってソースがでてくる…しかもしつこくない」

翼「イチゴを何度か濾してレモンといっしょにして酸味と甘味のあるソースを霧吹きでスポンジに染み込ませてるんだ」

紅「全部本格的だな。」

美喜「ホントにこれならお店とかだせるよわよ。」

翼「いや…そんな、はは。」

禅「ええ…美味しい…です。すい…ません…おかわりを」

澪「あ、はい…(すげぇ、一種類づつとはいえ、ワンホールくらい一人で食べてる。)」

崇「…いけるな。ケーキなんか何年ぶりだろうな」

本郷「フッ…」

悠「いま、なんつった?」

六花「らしくない冗談を…って」

悠「王様のジョークはこれだからな……」

崇「これは翼が全部つくったのか?」

悠「そだぜ。」

崇「お前は?」

悠「俺が繊細なケーキなんか焼けるわけないだろ。適当に邪魔してただけだ」

六花「うわ…すごい迷惑だー。」

崇「ほぉ」

悠「あんだよ。」

崇「……」

悠「黙りかよ!これだから王様ってやっぁよう!」

翼「……悠、なに騒いでるんだ?」

悠「いつか革命を起こしてやると誓ってるところだ。」

千夜「…お前も落ち着きがないな」

悠「るせぃ。」

亮「このタルト美味いな。」

千草「外側のカリカリと中のジャムのつりあいがいいわね。」

悠「優日、ブランデーやるか?」

優日「あ、のむ呑む。ケーキにブランデーってあうね。」

悠「チョコケーキならワインだけどな」

翼「チョコ食わないくせに?」

悠「俺はワインだけ呑むんだよ。」
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