ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】5

ーラスタ・ラヴー

稲葉「え?悠を大人しくさせる方法?」

翼「あぁ、最近の発言は目に余るんだ。なにかないか?」

稲葉「そうね……『ウザイんだよ。この糞煮込みキモオタが、お前の吐く息は糞臭いから口開くな』っていえば流石にへこむと思うわよ。」

翼「友達関係がへこみぱなしになるだろ!」

稲葉「そのくらいの覚悟がないと止められないわよ。」

翼「なに、悠の下ネタを止めるには友達止める覚悟でいろと?」

稲葉「良いじゃないの下ネタのひとつやふたつ。なんだかんだいっても本物には手を出さないんだし。」

翼「うちは情操教育の問題がでてくるんだよ。」

稲葉「若いうちから専門知識を身に付けるのは悪いことじゃないわ。」

翼「専門も専門過ぎて片寄ってんだよ!知らなくていい知識ばっかだろ!」

稲葉「翼くんは真面目ね。そんなんだと、いざってときに大変よ?ちゃんと知識ももっておかないと。」

翼「……」

稲葉「クスクス、私はMじゃないから睨まれても興奮しないわよ」

翼「はぁ…相談相手間違えたかな……」

稲葉「そうね。」

翼「認めるのかよ。」

稲葉「というか、崇さんが最近は一緒じゃないの?」
美喜「無駄よ」

翼「え?」

美喜「横槍入れて悪いわね。けど、崇に期待するなら無駄よ。自分に得がないことに関わるわけ無いもの。王様だし。せいぜい見てるくらいじゃない?」

翼「当たらずとも遠からずですね…確かに止めようとはしてませんから…」

稲葉「本当に困ってるなら……魔法の呪文があるでしょ」

翼「魔法の呪文って…また罵詈雑言じゃないだろうな」

稲葉「違うわよ。『カラオケ行こうぜ。』この一言で三、四日は寄り付かなくなるわよ」

翼「そこまで効果あるのか……」

稲葉「あとは…軽く刺してみるとか。包丁とかで」

翼「バイオレンス!ちょいまて魔法の呪文からいきなり刺殺行為に変わったよな?!」

稲葉「大丈夫。多分頭を潰さないかぎり死なないから」

翼「悠は化け物か……いや、化け物か…」

稲葉「翼くんも案外いうわね」

翼「コホン、というか刺してみるとか無いから」

稲葉「ヤンデレはないのね。残念。」

翼「さっきから俺の反応で遊んでるよな?」

稲葉「そんな事はない…って、いえば嘘になるわね。」

翼「正直だな…」

稲葉「嘘と実はちゃんと使い分けて生きないとね♪」
翼「……」

稲葉「まぁ…どうしてもっていうのなら……柏さんの電話番号でも教えてあげましょうか?」

翼「……止まるのか?」

稲葉「下ネタは止まるわね。変わりに耐える耐えない空気になるわね。」

翼「をい…」

稲葉「大丈夫よ。磁石と同じだから」

翼「磁石?」

稲葉「S極とN極なら引っ付き合うけど、SとSは反発しあうでしょ。生理的に嫌いな者同士がひとつの部屋にいるなんてまず無理なのよ。」

翼「……殴り会いとかにならないよな?」

稲葉「断言はできないわね。けど、それはそれで面白いわよね。」

翼「笑えねぇよ」

稲葉「大丈夫。柏さんは腐っても警察よ?公に悠を殺そうとはしないわよ。」

翼「……公じゃなかったら?」

稲葉「…ニコッ」

翼「怖えぇよ!」

稲葉「ただ、マジレスするなら真桜ちゃんを呼べばいいわね。」

翼「……なんで、最初にいわなかった。」

稲葉「あらゆる手を考えてあげたのよ♪」
20/100ページ
スキ