ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】5

悠「あー、疲れた」

崇「歩いただけだろ」

悠「お前が横に居るだけで普段の数十倍疲れんだよ」

崇「どうしてだ?」

悠「歩くたびに誰かに挨拶されてたりしたら神経使うっての」

崇「律儀に返すからだ。適当にすればいい」

悠「あのなぁ…それに妙な後押ししやがって」

崇「舞台を整えてやっただけだ。なのにお前は誰にも手を出さない…つまらん。」

悠「ざっけんな。」

崇「まぁ…見てる俺は愉快だった。」

悠「性格悪ぃ…」

崇「お前にはいわれたくない。ま、夏目にはなかなかの喰わせ者だな。」

CM:喰わせ者についてはともきくんの本家で「お返事」をちぇき~

悠「はぁ…っか、それより腹減らないか?」

崇「そうだな。」

悠「うどんとか食える?」

崇「お前、俺をなんだと思ってる」

悠「王様。」

崇「……」

悠「黙るなよ…。近くにいい店があるんだ。」

崇「お前の奢りだな。」

悠「安い店だからいいけどよ…」






ーうどん屋ー

悠「おっちゃん、力うどんに肉のせで大盛り。あとビール二本貰うね。」

おっちゃん「おう、ボウズ久々だな待ってな。」

悠「ほい、崇。お疲れ。」

崇「別になにも疲れてないけどな」

悠「いちいち揚げ足をとるなっての…。」

崇「ふふ、注いでやるからムクれるな。」

悠「おう、じゃ改めて俺たちの友情に乾杯」

崇「ふぅ…」

悠「無視して飲むじゃねぇ!」

崇「お前は素面でいうからキモチワルイ。」

悠「テメェとは二度と乾杯してやらねぇ。」

崇「それは残念だ」

悠「涼しい顔でいうな…」

おっちゃん「力うどん肉のせ大盛りお待ち。」

悠「おーきたきた!」

崇「美味そうだ。ただ、力肉うどんじゃないのか?」

悠「いんや、もともと品書きに肉うどんは無いんだ。この肉は牛丼用のやつを別途注文で乗せてもらってる。いわば裏メニューだな。肉に着いたタレときざみ生姜がだんだんと出汁にとけていい感じになる。」

崇「そうか。それは楽しみだ。ズルル」

悠「……」

崇「……なんだ?」

悠「いや…うどん食うだけで絵になるから美形は得だよな。」

崇「妙なこというなまぬけ。」

悠「……」

崇「それにしても……今日は、なかなか楽しめた。」

悠「はっ、そりゃよかったですよ!」

崇「普段会わないような人間と関わるのも悪くないな。あの鬼柳は本当に愉快だった。」

CM:崇さんが愉快な理由は翼君の本家で「満足部屋のみんながTwitterやるよ!」をちぇき~

悠「俺はお前が切れないか内心ヒヤヒヤでしたけどね」

崇「お前じゃないんだ。他所でおかしな真似はしない」

悠「どーいう意味じゃい」

崇「聞きたいのか?」

悠「……やめとく。」

崇「だが、お前のその性格があるから何処ででも居られるんだろうな」

悠「あー?お前も好きにしたらいいだろ」

崇「そうもいかない。本郷も護衛も外してるんだ。もし粗暴な連中が来たらどうする」

悠「あそこの奴らなら問題ないと思うぞ」

崇「アホ。どうにかなっても不必要な事に巻き込む形になる。俺はそれが気に入らない。」

悠「流石は王様だ。」

崇「だから、本郷代理兼護衛のお前を付き添わせているんだがな。」

悠「俺への迷惑の配慮は?!」

崇「今日のエスコートはなかなかだった。」

悠「……っか、明日も俺と同行?」

崇「ふっ」
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