ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタラヴー

美喜「うーん……」

澪「はぁ…どうしてあぁなった?」

ともき「いや…」

悠「っち…」

柏「っち…」

ともき「最初俺と悠が店に来て。」

金剛「俺と柏がそのあと入ったんだ。」

悠「っち…」

柏「っち…」

ともき「そしたら、柏さんと悠が急に…」

金剛「取っ組み合いみたいな事はしないけど…」


美喜「睨みあって、もうかれこれ30分になるわよ。」
悠「っち…」

柏「っち…」

澪「しかも、舌打ちのみで会話しないのが怖いな。」
悠「っち…」

柏「っち…」

ともき「なぁ、澪くん。止めて来てくれよ。」

澪「俺はあんなエリア88級の危険領域に入り込むのは嫌だ。」

美喜「そっちのデッカイは?あの目付きの悪いタレ目はツレなんでしょ?」

金剛「悪魔と鬼のやり合いに巻き込まれるのは無理だ。」

悠「っち…」

柏「っち…」

ともき「ま、まぁ…殴りあってる訳じゃないし、そのままにしとくか。」

澪「殴りあう寸前だけどないま、ゴング鳴ったらすぐにファイト開始だろ。」

金剛「……」

ともき「……金剛さん」

金剛「無理だぞ。絶対に俺じゃ止められないからな。」

美喜「それで…注文は?」

ともき「こんな状況で?!」

金剛「いや…酒出せば少しは距離を開けるかもな。なんか頼む」

澪「余計やばくならなきゃいいけど…」

ともき「そもそも、なんであの二人はあんなに仲が悪いんだ?」

金剛「知らん。ただ、ともきも知ってのとおり、悠と柏は従兄弟どうしだろ?」
ともき「そこになんか原因があると?」

金剛「勘だけどな。」

美喜「はい、グリーンファンタジーよ。」

グリーンファンタジー
25度中口シェーク

ウォッカ25ml
ドライベルモット25ml
メロンリキュール10ml
ライムジュース1tsp

材料をシェークして、カクテルグラスに注ぐ。

ともき「メロンリキュールのグリーンが鮮やかだな。」

澪「プレディナーカクテルだ。」

美喜「ドライベルモットを加えてるからより味に深みを出してるわ。」

金剛「よし…おーい、二人とも」

悠「っち…ゴクッ」

柏「っち…ゴクッ」

金剛「うわー…」

澪「なんだアレ…」

ともき「いっこうに睨み合いやめないのに動きは同じだ。」

美喜「味わかってんのかしら…」

悠「っち…」

柏「っち…」

金剛「…ダメだな。」

ともき「ダメか…」

美喜「まぁ、最悪警察呼ぶ方向で」

金剛「…柏が警察だ。」

美喜「マジ?!」

澪「っか、オーナー。警察呼ぶと色々面倒になるのはうちの店だし。」

美喜「う…」

悠「っち…」

柏「っち…」


ともき「もう、誰か止めれる人呼ぼうぜ…。」

金剛「あの二人止めれるのはあの二人だけだろ…あ、ともき」

ともき「ん?」

金剛「乾杯」

ともき「あ、乾杯」
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