ｰラスタ･ラヴｰ

紅「おじゃま～」

千夜「……」

美喜「いらっしゃい。」

悠「よっす」

紅「やっぱ来てた」

悠「売り上げに貢献してやってるんだ。」

美喜「ほとんどツケの癖によくいうわよ。」

翼「ツケてるのかよ…」

悠「定期的にちゃんと払ってるし、踏み倒してはないだろ」

ともき「お前…それ学生のセリフじゃないぞ。」

澪「はは、所で二人はなんにする？」

紅「俺、ソルティドック」

千夜「…炭酸水」

澪「わかった。」

紅「そっちは何飲んでる？」

悠「ボビーバーンズ(30度:薬草系リキュールカクテル)」

ともき「インク･ストリート(15度:ライウィスキー、オレンジとレモンジュースのブレンドカクテル)」

翼「マタドール(15度:テキーラを使った代表的なカクテル)」

紅「みんな洒落てるな」

澪「はい、お待たせ。ソルティドック」

紅「さんきゅ。」

澪「それと炭酸水」

千夜「あぁ…」

悠「ある意味千夜が一番洒落てるよ」

千夜「あー？」

悠「いや、炭酸水オンリーのみなんて渋すぎだし。」

千夜「甘みなんかいらねぇし、アルコールは呑めねぇんだしかたねぇだろ。」

悠「文句いった訳じゃないから……怖いから睨まんといてや。」

千夜「ふん。」

紅「酒の事なら俺のが上だな。」

悠「っていう紅もたいして呑めないだろ」

紅「はは、そうだけど悠と比べられても困るって」

澪「ザルでウワバミだしな」

悠「そうでもねぇよ。俺はたしなむ程度で翼のが酒豪だし」

翼「よくいうよ……」

悠「けど、綺麗な飲み方ならともきだな。無理しない程度に節度を守って……まぁ、酔ったらアレだけど」

ともき「なんだよあれって…」

悠「俺の口からはちぇき～としか…」

ともき「は？」

悠「なんでもないよん」

翼「千夜はひとくちも呑めないのか？」

千夜「……ビールで吐く。」

翼「それはホントに呑めないんだ…」

千夜「オフクロは平気なんだけどな……俺は体質かなんか知らんがアルコール系飲料は相性最悪だ。」

翼「少しさびしいか？」

千夜「別に…呑みたくねぇし。もし、俺が酒に潰れたらバカ(戌塚)の面倒みる奴がいねぇだろ。」

翼「千夜って優しいよな。」

千夜「ふん、お前のお人好しには負けるさ。」

翼「そうか？普通だろ」

千夜「普通ぅ？冗談じゃねぇ。俺ならあんなに女に絡まれたら蹴らねぇ自信がねぇ」

翼「蹴るって…」

紅「千夜ちゃんはある意味無差別主義だからな。正直、こんなかで一番手出る早いんじゃね？」

千夜「あー？」

悠「手じゃなく足だろ。」

紅「あ、そか」

千夜「お望みならテメェラを蹴りあげてやろうか？あ？」