ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ー小鳥遊邸(庭)ー

悠「せーので持ち上げるからな……せーの!」

「「よいしょ!」」

悠「おし、降ろすぞ。オーケー。」

ともき「ふぅ…」

翼「花見でバーベキューっていい感じだな。」

悠「ただ、うちの庭じゃ焼き網準備したら結構狭いんだよな。立ち食いは確定コース。」

ともき「いいじゃないか座りたくなったら。縁側もあるし」

梓「庭石とかも」

悠「コラ、庭石は椅子じゃないからな。っか、悪いな準備手伝わせて」

翼「いいよ。俺らも参加するわけだし」

ともき「食材はどうする気だ?」

悠「肉、野菜は金剛、果物は六花から安く譲って貰う。酒はラスタからもうすぐ届くはずだ」

梓「抜かりなしだな。」

悠「騒ぐときは騒ぐが俺のモットーだからな。」

真桜「年中騒いでるような奴がよくいうなの」

美喜「確かに静かな時の方がすくないわね」

金剛「はっはっは。悠、一本取られたな」

悠「るせー。来た早々それかよ。」

澪「悠、どこに置いたらいい?」

悠「外の冷蔵庫に全部ぶちこんどいてくれ」

澪「わかった。」

美喜「へぇ…はじめて来たけど綺麗な庭じゃない」

悠「手入れしてる人間が優れてるからな。今春は白土を使った…」

美喜「なにか手伝えることある?めんどくさくない範囲で」

悠「あれ、無視られた?」

?「こんにちは。お邪魔しますえ」

悠「!?」

真桜「おや…これはまたまた…珍しいお客なの」

梔「ごめんねぇ。庭先から話し声が聞こえたんで勝手に入らしてもらいましたえ」

悠「…梔姉さん。どうしたんですか!」

翼「っ…(悠が丁寧語話してる)」

梓「ひそひそ(誰あの和服美人)」

ともき「ひそひそ(あれ、悠の従姉の梔さんだよ。たぶん数少ない悠の弱点で頭が上がらない人だ。)」

翼「ひそひそ(マジか…)」

金剛「ひそひそ(頭が上がらないだけでなく、あの細腕で悠の数万倍強いとかなんとか…)」

翼「ひそひそ(倍とかじゃなく万倍?!)」

梔「お花見しはるって聞いてうちも参加させてもらおと思てね」

悠「連絡いただければ駅まで迎えにいきましたのに」

梔「気使わんでええんどすえ。悠ちゃんは色々やることありますやろ?そうや、なんなら私がお料理を…」

悠「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!お客さんにそんなことさせられませんよ!京都から長旅お疲れでしょう!まお、梔姉さんを部屋に案内してさしあげてくれ!」

真桜「りょーかい…なの」
梔「そうどすか?ほな、お言葉に甘えて少し休ませてもらいますえ。」

悠「ふー…危うく花見が彼岸花見になるとこだったぜ」

澪「どゆこと?」

悠「……梔姉さんはな容姿端麗、才色剣美、だけど料理だけはルナティック級にヤバイんだ。あのダークマターは俺の…いや、崇の本気の一撃より強力な破壊力がある。」

翼「ごめん、それ料理か?」

悠「ダークマターだ。」

ともき「けど、バーベキューは焼くだけだし」

悠「ダメだ。万が一があったらまずい。フグクジラより危険だ」

美喜「そこまで注意が必要なのね…」

悠「あらゆる面で尊敬してるけど…料理だけはやめてほしいマジで。」
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