ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ーラスタ・ラヴー

崇「……」

澪「……」

美喜「……」

崇「……」

澪「ヒソヒソ(崇さん、なんか機嫌悪いんすか?)」

美喜「ヒソヒソ(私に聞かれてもわかんないわよ。崇の機嫌なんか秋の山の天候より不安定なんだから)」

崇「……ひとりか」

「「は?」」

悠「ズゾゾゾ…よぉふ…。ングッ…ピリピリした空気が店の外まで出てるぞ。」

崇「……」

悠「ズゾゾゾ…どした?」

美喜「冷麺食いながら入ってきたアンタがどした?よ…」

悠「CD買った帰りに、なんか腹へって食い歩きしてた。それより崇なんかあったか?」

澪「……(よく話かけれるな)」

崇「…ふぅ、毎日ガキどもの問題が山積みだ。」

悠「王様は大変だね。」

崇「お前がうちの幹部にでもなれば俺の苦労も半減する。」

悠「冗談ポイよ。俺は集団行動は苦手だし。人に慕われるタイプじゃないからねん。」

崇「はぁ…」

悠「なんだ、ホントにお疲れか。」

崇「……」

悠「黙るなよ…。」

崇「……。」

悠「目まで閉じたし…。キャー崇さん超COOL~」

崇「……その調子でいるなら、少し黙れ。」

悠「はぁ……。美喜、このCDかけてくれ。ついでにワイルドターキーをストレートで二つ。」

美喜「はいはい。澪、そっちはお願い。」

澪「はい。」

♪~♪~♪~

崇「……アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帖か。」

悠「げ…お前わかるの?」

崇「リッカの店でクラシックは何回聞いたと思ってる」

悠「お前やっぱ頭いいわ。穏やかなメヌエット聴いて少しは休め。」

崇「……」

澪「ターキーストレートです。」

崇「……ふぅ。」

悠「っ…キツ…一気によくあけれるな…ぅあ~…のど焼けそうだ…」

崇「酒の味わい方だろ。」

悠「舌で味わえよ。」

崇「舌と喉で味わってる。」

悠「お…調子出てきたな。」

崇「…お前はいつも調子に乗ってるな。」

悠「んだと?」

崇「悠、やっぱりうちに入れ。」

悠「命令されるのは嫌いだし、さっきもいっただろ、集団行動は苦手なんだ。ま、けど酒ぐらいは付き合ってやれるぜ。」

崇「澪」

澪「はい。」

崇「ボトルで持ってきてくれ。」

澪「わかりました。」

悠「おぃ…どれだけ飲む気だよ。」

崇「俺が酔うまでだ。」

悠「朝までやるきか?」

崇「酒ぐらいは付き合うんだろ。」

悠「……」

崇「どうした付き合えないのか?」

悠「俺はな、嘘もつくし逃げも隠れもする。けど、約束は守る。って…いえる男になりたいと思ってる」

崇「……」

美喜「……」

澪「悠…空気読め。」

悠「読んだ結果がこの様だ。」

崇「美喜、構わないからそいつ締め上げろ。」

美喜「OK、KING。」

悠「痛ったたた!ちょ、そっちは曲がっちゃいけん方向です!」

澪「やれやれ…」

崇「肴にちょうどいい寸劇だな。」

悠「折れる!折れちゃいますから!」

美喜「ボソッ(ありがと)」
悠「礼をいうなら拘束を解いてからにしろ!右腕がGIジョーみたくなだろ!」

美喜「それは無理。」
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