ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】10

ーラスタ・ラヴ(10/23/夜)-

悠「レッツ4000オブザイヤー!!」

「「「おーー!」」」

悠「さぁて……どうしよっか」

「「「ぶーー!」」」

悠「とりあえず、かんぱーい!」

「「「かんぱーい!!」」」

ともき「トップでこれやったよな」

悠「はい」

ともき「はい、じゃないがな。本当に何も考えてなかったんだな。」

悠「鍋は用意したんだけどな。」

ともき「そうだな。みんなめっちゃ食べてるしな。でもこれ、ラスタでなくて……どっか店貸し切ったほうが良かったんじゃないかな」

悠「正論ダメ絶対」

ともき「なんでだよ…。」

悠「……げ、ゲームでもする?」

ともき「すっげぇお為ごかしだな」

悠「みんな大好きポッキーゲームとかどうだろう」

ともき「お前がやりたいだけだろう。」

悠「いや、おれポッキーはちょっと…」

ともき「そうだったな。だけど、ならなおさら何で提案した」

悠「女の子同士がチョコを舐り合うのをみたいんじゃー」

ともき「コイツ……いや、ちょっと待てなんかおかしいぞ」

悠「なにが?」

ともき「ポッキーゲームだよな?」

悠「せやで」

ともき「舐り合うってなんだよ。」

悠「だから、ポッキーがあるだろ?」

ともき「それの端を咥えて食べあっていくんだろ?」

悠「違う違う。キスし合う二人の口の間にポッキーの先を差し込んでチョコの部分を全部舐めとれたら終わり。」

ともき「それはポッキーゲームではないっ!」

悠「違うかったとしても……見たいんじゃー!」

ともき「やかましいわ!」

悠「じゃあ、もうシンプルに乳首当てゲーム。これならおれもできるし100%あてられる自信がある。」

ともき「指へし折られてしまえ」

悠「……五回チャレンジできるな」

ともき「……」
グィッ
悠「あ、ちょっと待って火のついたコンロに手を持っていくのはやめて!炎に触れても楽しくないです!」

ともき「ったく」

悠「……」

ともき「……」

悠「略語ってあるじゃん」

ともき「えっ、ああ、あるな。」

悠「ガン黒って言葉わかるか?」

ともき「顔面が黒いだろ?」

悠「いや、正式にはガンガンに黒いってことらしいぞ」

ともき「えっ、「ガン」って顔面の「がん」じゃないのか。」

悠「そうなんだよ。まぁ、全身がガンガン黒い、つまりは顔が黒いでガン黒って意味も通じるから、そっちの意味でもあってるんだろうけどな」

ともき「なるほどな」

悠「あと短縮語で「る言葉」もあるじゃん」

ともき「「る」言葉?」

悠「パニクるとか」

ともき「ああ、そういうのって「る言葉」っていうのか」

悠「その中で「パクる」ってなんだと思う?」

ともき「盗むとかじゃないのか?あ、でも刑事ドラマとかで犯人を捕まえることもパクるっていうな。」

悠「ナンパするって意味らしいぞ」

ともき「えー……どの辺りがナンパとかかってるんだ?」

悠「わかんない」

ともき「分かんないのかよ!!」

悠「そう分かんなかったんだよ。だから気になって「パクる」を色々調べてみたんだよ」

ともき「調べたのか…」

悠「細かいことが気になるのが僕の悪い癖」

ともき「もっと違うことをその癖を回せないものか?」

悠「話しかえるのやめてもらっていいですか?」

ともき「都合が悪いことになるとゴリ押しで正当化しようとするのやめてもらえますか?」

悠「質問に質問で返すなぁー!」

ともき「やかましいっ!」

悠「サーセン」

ともき「はぁ……で?」

悠「ああ、まず「パクる」ってのは俗語だよな。だけど現在の主要な辞書には掲載されている言葉だ。辞書での意味には、4つの意味がある。」

プロメ(仮)【1.ぱくぱく食べる様子を表す擬態語パクリの動詞化。パクつく。2.他人の財産をだまし取る・横領(おうりょう)する。3.他人のアイデアを盗用する・剽窃(ひょうせつ)する。4.警察が犯人を捕まえる。】

ともき「さっき話してたのと大体同じだな」

悠「ちなみに、俗語辞典にはさらに裏の意味も掲載されていて」

プロメ(仮)【かっぱらう、かっさらう。恐喝する(脅かして無理に賭博に加わらせる)。
というものもあります。】

悠「それで「パクる」の語源説にはいくつかあって「口を開け閉めする様子の擬態語から」

ともき「1の意味だな」

悠「ドイツ語の「packen(包む・詰める)」から」

ともき「2の意味か」

悠「捕縛(ほばく)するからの変化。これは」

ともき「4の意味」

悠「それでバクチで引ったくるの略とかだな。」

ともき「つまり……意味それぞれで違ったルーツを持っているのかもしれないってことか。」

悠「大正~昭和初期の俗語辞典にはすでに掲載があり、一般に広まってはいないものの、一部(裏社会)では使われていたことが推測される。」

ともき「ああ、だから何ていうか物騒な意味を持ってる言葉が多いのか。そういうところの裏言葉という隠語が広まったって感じで……」



マリア「……」

優日「どしたのマリアちゃん?」

マリア「いや、あの二人って基本仲いいですよね。」

優日「そだねー。」

マリア「しかも会話が途切れないっていうか……悠さんが話し上手なのか、ともきさんが聞き上手なのか」

優日「どっちもあるんだろうけど……悠の変な話は妙に引きつける部分があるのは確かだよね。こう…別段気にしたことはないんだけど何か話されたらちょっと聞いてみたい感じになるような無駄知識てきな。」

マリア「薄味だけど後味を引く的な」

優日「珍味的な」

友利「いまチンチンって誰かいいましたです?」

優日「珍味」

友利「ああ、ならそんなに間違ってはないですね。」

マリア「チンチンは珍味だった」

ラム「その名で呼ぶな!!」

マリア「ひぇっ、違う方からお叱りの声が飛んできましたよ。」

友利「可愛らしいと思うですよ?なんていうか、ひとりロリショタ感があって」

ラム「アンタが妖の類だったら今すぐにでも祓ってやるのに……」

友利「はぁはぁ///」

ラム「ひぇっ…」

優日「何の話してたっけ?」

マリア「悠さんのコミュ力です」

優日「ああ、そうだったね。他に高い人っているかな」

金剛「コミュ力とは違うが人当たりがいいのなら摩耶だろ」

優日「お肉屋さん」

金剛「ちげぇわ。百歩譲って焼肉屋だ。いや、そうでもなくてだな……。」

マリア「摩耶さんが人当たりがいいと?」

金剛「そうだ。」

優日「たしかに摩耶君は誰とでも仲良くなってる感じあるかな。」

マリア「いつもニコニコしてますもんね。」

金剛「まぁその笑顔の裏ではなかなか黒い部分が……」

摩耶「にこにこ」

金剛「あるんだよな?」

摩耶「そりゃ外に漏らさなければ頭の中でどんな酷いことしても問題ないからね。」
ベシッ!ベシッ!
金剛「的確に膝裏を狙うのはやめてくれ。」

優日「足から崩すってやつだね。」



悠「……あっち盛り上がってんな。」

ともき「結局こうやって談笑してるのが一番なのかもな。」

悠「蚊」

ともき「は?」

悠「蚊っているじゃん?」

ともき「藪から棒過ぎるんだが」

悠「いいえ壁から釘です。」

ともき「で?」

悠「「で」じゃなくて「か」」

ともき「いいから話し進めろよ」

悠「蚊の毒ってさ、かゆくなるじゃん?」

ともき「蚊の唾液にその毒素が混じってるんだっけ?」

悠「そう。んで蚊の毒は高温で無毒化できるから熱湯ぶっかけるとかで加熱し続けると腫れが引くんだ」

ともき「それ火傷とかになりそうなんだが」

悠「……」

ともき「……もしかして落ちいったか?」

悠「熱めの風呂で刺されたところを揉んでればなおるから(震え声)」

ともき「なんかひとボケするつもりだったんだな…。」

悠「Yシャツってあるじゃん!」

ともき「お、おう」

悠「あれはYは形がYだからYシャツじゃなくて」

ともき「実際はwhite shirt(ホワイトシャツ)という英語の音がが訛っていって ワイシャツに定着していったていうんだろ?」

悠「ちなみにTシャツは「T」の字に 見えるからティーシャツで正解だ(震え声)」

ともき「しってる。」

悠「……雨降ってるなぁ」

ともき「露骨に話を変えるよな。」

悠「台風の影響かな」

ともき「雨が降ると独特のにおいがするよな」

悠「雨の匂いはコンクリートの中のカビの匂いだからな」

ともき「え?」

悠「え?」

ともき「マジか、埃っぽい匂いとは思ってたけど……。」

悠「ここだったか……くそう、タイミングがずれた!」

ともき「お前は俺にどんな反応を期待してるんだ……。」

悠「君の驚く顔が見たいんだ。」

ともき「やかましいわ」

悠「じゃあ、逆にともきがおれを驚かせてみてくれ。」

ともき「は?」

悠「カモンカモン」
クィクィ

ともき「いやいや……あー……バーモンドカレーってよくいわれるけど、正しくはバーモントカレーとか?」

悠「え?」

ともき「え?」

悠「マジで?バーモンドじゃなくて?」

ともき「バーモントだよ。」

悠「マジか……知らんかったぁ……。」

ともき「悠はさ変なことをよく知ってるのに、興味ないことにはまったくだよな」

悠「カレーは好きなんだけどなぁ。ところで他には?そういうのもっとほしい、もっとちょうだい。」

ともき「いや、もっとって……6Pチーズは「ロクピーチーズ」ではなく「ロッピーチーズ」とか?」

悠「なん……だと……?!」

ともき「いや、そこまで驚かれるもんじゃない」



マリア「あの二人ってホント仲いいですよねー」

優日「普通にずーーっと話してそうだよねー。」

悠「あ」

ともき「あ?」

悠「ありがとう、4000達成!」

ともき「今か?!」
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