ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】10

ーラスタ・ラヴ(9/16/夜)-

悠「引力の存在を信じるかい?」

優日「私も食べ物か口に吸いこまれていく引力を知っている。」

真樹「ただ一つ変わらない吸引力」

ともき「掃除機か」

久秀「うちにも掃除機がいるわね。」

悠「吉音の事を掃除機というのやめろ!せめてカービィといえ!」

福太郎「ピンクの悪魔」

優日「グルメレースしたい、したくない?」

悠「ぜったいに吐くだけだぞ。」

優日「大丈夫。食べて歩くから」

ともき「ただの食べある気だな」

福太郎「レースとは……うごご」

久秀「それもう大食いでいいじゃない」

優日「やはり天才じゃったか!」

久秀「馬鹿にされてるのかしら?」
スッ
スッ
悠「……」

優日「まさか、そんなことはないですよ」

悠「おれを盾にするんじゃねぇ!」

久秀「なかなか壊しがいのある肉壁ね。」

福太郎「壊すこと前提みたいやな」

悠「やめてよぉ~。はい、じゃあ、今日も奇妙な病気、奇病の話しまーす」

ともき「どんなテンションだ」

悠「ウェディンゴ憑き。特定の限定された地域、部族のみに見られる「文化依存症候群」のひとつ精神疾患に分類されアメリカ北部のインディアンが主に発症する。」

真樹「ウェンディゴってなに?」

福太郎「精霊の事やな性格は非常に狡猾で、一人旅をしとる人の背後に忍び寄って最初は気配だけをアピールしてその存在に気付かせるけど決してその姿を見せることはなぁて旅人が不安と恐怖に耐えきれなくなるまでぶつぶつと聞きとれん声量で話しかけ続けてくる」

久秀「あら、拷問に便利そうね。」

優日「でも、限定的にしか使えないよね。」

悠「で、このウェンディゴ憑きは最初は気分と食欲の低下、身体のだるさがみられるんだが、やがて自分はウェンディゴに憑りつかれてしまった、いずれウェンディゴに変化してしまうと思う込むようになり、身体の内側から凍えるような感覚、不安感、恐怖感に支配される。そして周りの人々が食べ物に見え始め、人肉を食べたいという欲求に頭を占拠されてしまう。」

優日「私もときどき白巳ちゃんの頬とか齧りたくなっちゃう。」

福太郎「それは正常やからセーフ」

真樹「正常なんだ…。」

悠「その後一切の食べ物を口に出来なくなり言語能力すら失ってしまう。そらにその後も症状が良くならなかった場合「完全にウェンディゴになってしまう前に」自決を選ぶものもいたそうだ。」

ともき「原因はなんなんだ?」

悠「冬季の食糧難からくるビタミン不足が原因と考えられてる。対象法としては熊などのビタミンが豊富な野生動物の脂肪を摂取する等が挙げられコップいっぱいの動物脂肪を取ることで治療が可能といわれている。」

優日「白巳ちゃんの血肉ジュースが効きそう」

真樹「それ飲むならビタミン剤とるよ……。」

悠「はい、小鳥遊お勉強問題!第6部:DIOの骨から生まれた緑の赤ちゃんのスタンド:グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの能力は?」

優日「ガリバートンネル」

真樹「何だっけソレ」

福太郎「ドラえもんの道具スモールライトの下位互換」

久秀「つまり小さくなると」

ともき「近づけば近づくほど小さくなる能力だったかな」
64/100ページ
スキ