ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ーラスタ・ラヴー

悠「春の雨は冷えるなぁ」

翼「だろうな。」

ともき「それだけ濡れたらな…」

澪「悠、タオルだ」

悠「おう、サンク。」

美喜「アンタだけ傘でも忘れたわけ?」

悠「傘は駅で困ってた女性にあげた」

澪「マジか…」

ともき「傘あげたのは本当。だけど、その時からびしゃびしゃだっただろ」

美喜「は?」

ともき「雨になると濡れたがる病気なんです。傘あげたのも大腕振って雨に濡れれるからですよ。」

悠「失礼な。ただ雨が降ると走り出したくなるだけだ。」

翼「十分病気だよ…。風邪引くぞ。」

悠「バカは風邪引かんのだよ。」

翼「自分でいうなよ…」

紅「ういーす。シトシト雨だな。って…悠びしゃびしゃじゃん」

悠「おう。」

紅「すげえ色っぽいな。」

美喜「アンタ目腐ってる?」

紅「なんで?色っぽいじゃん、黒髪が濡れて垂れて後ろ姿超エロイ。」

美喜「アンタ髪フェチだっけ?」

悠「そりゃ俺だー!」

ともき「ちょ、暴れるな。水が飛ぶだろ」

悠「あ、すまん。」

紅「あー…前から見ると怖いな…貞子井戸から出てきました状態だ」

悠「そんなに誉めるな」

翼「今のは完璧にけなしてたよな。」

悠「……夜枕元に四つん這いで立ってやろうか。」

翼「地味にこえぇよ!」

悠「這いずるぜぇ?」

ともき「お前はいったいどこに行き着きたい…」

美喜「ていうか、ドライヤー持ってきたんだから乾かしなさいよ」

悠「めんどい」

美喜「睡眠誘導装置(鉄アレイ)は…」

悠「話聞けよ。ドライヤーひとつで乾かすのはマジめんどーなんだよ。」

ともき「こんだけ伸ばせばなあ。切らないのか?」

悠「腰にかかる前までには切る。肩甲骨よりは伸ばすけど」

翼「変わらないじゃん。前髪は?」

悠「切らん」

美喜「うっとうしいわね…」

悠「さらりと酷いな。」

美喜「これから暑くなるのに長いと蒸れるでしょう」

悠「優日よりはマシだ。」

ともき「悠と優日はなんか似てるよな」

悠「どっちも顔にコンプレックスがあるって意味では似てるかな。向こうは超かわいいけど」

翼「悠はコンプレックス…なのか?」

悠「髪の下はグロ画像だぜ」

美喜「モザイク必須ね」

悠「まぁな。」

澪「おぃおぃ…ぜんぜんグロくは無いだろ。」

紅「俺は好きだぜ?悠の面も目も。」

悠「女に生まれ変わったらコクってくれな。」

紅「いや、むしろ悠が女になってくれ。」

悠「なんでやねん。」

紅「なあ、悠が女だったらアリだよな?」

ともき「えーと…」

翼「うーん…」

澪「どう答えたら正解だ?」

紅「家事万能、料理超人、気は利かせなくていい、ちょいエロ、多分スタイルいい。」

ともき「……有りかな?」

翼「……かもな。」

澪「……うむ。」

悠「いやいやいや。無いから無いよな?」

美喜「女なら良かったのにね。」

悠「慰められた?!」
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